この湧水は、第八代の佐倉藩主だった大久保清水守忠朝が江戸へ往来するたびごとに、必ず立ち寄ってこの清水を愛飲したといわれる。
近くなので、自転車で立ち寄ってみると、池を巡って加賀清水公園になっていた。
湧き出し口を覗き込むと、そこには今も清冽な水が流れ出しているのだった。
この湧水は、成田街道の井野を北側にわずか入ったところにある。
街道筋には、常夜灯という道標とともに、この清水について由緒が記されている。
加賀清水は、その後、林屋という水茶屋がこの清水を通行客に振舞って、大いに繁盛したとのこと。
この写真の右側の道標は、七代目市川團十郎が建立したとされ、「天はちち 地はははさまの 清水かな」との句が刻まれている。そうな。
それにしても、有為転変、幾星霜を経てはいても、今も湧水が途絶えずに流れ出ているのには感心しました。
蛇足ながら、この常夜灯の背景にみえるお店は、足裏マッサージのお店、もみもみしている絵が宣伝しているのだが、昔なら成田詣での通行人が沢山通っただろうが、今では、自動車が店前を疾駆するばかりなのだった。
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