隔世の感どころではない、愕然たる思いがするのでした。
某組織の私は、事務局長をしていました。
関係先に提出する説明文書、社内に保存しておく調査文書や、事業計画書などなど。
こういう文書の下書きをレポート用紙に鉛筆書きして、コンピューターを操作できる女子事務員にわたします。
すると、事務員は、一太郎というワード機能のOSが入っているコンピューターを使って文書を作ります。
出来上がった文書を、私が再検討します。
文書で変えたい表現が出てくると、事務員に文書の修正を頼みます。
一事が万事、そういう調子なので、必要な連絡とか、案内、報告が結構遅くなったりするのでした。
会長から報告を催促されると、「関係官庁の基準からすると、○ ○ の点を加味することが必要なので、今、修正中です。」
などと説明して、しばらく報告が先延ばしになる。
みたいなことが、平気でまかり通っていたのでした。
事務所にあるコンピューターだって、リースを受けている物件。
そこで、次第に上位機種をと、事務員がねだる。
そうだね。といって次の機械と取り換える。
みたいな、ちんたらした作業をマジやっていたものでした。
そして、新しい機械が入ってきたら、俺もやってみるといって、文書作成を女子に手ほどきしてもらう。
そういうのが、今、私が毎日いじっているパソコン作業なんかの元なのでした。
30年前の一太郎の時代は、インターネットで検索するというのもあったと思うのですが、そんなの使ったことがなかった。
あんな昔のコンピューター時代、今思えば信じられないレベルの事務局のお仕事なのでした。
私は、たまたま、仕事の経過でパソコンを使い始めることが出来たのです。
私と同年代のお爺さんで、パソコンには今もって無縁だという人も結構いらっしゃる。
私は今、昔の、女子事務員とのパソコン作業習得のイロハ時代をいい蓄積だったと、懐かしんでいるのでした。
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