市川真間に亀井院という日蓮宗の寺院があり、北原白秋は大正5年、その寺の庫裏にひと月半ばかり逗留していたのです。
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郷里の熊本県から上京し、詩作に明け暮れしていた頃なのだが、生活に困窮していた頃だったと言われています。
この頃の歌
米櫃に 米の幽かに音するは 白玉のごと 果敢かりけり
亀井院の境内には、白秋の歌碑がありました。
蛍飛び 真間の小川の夕闇に えびすくふ子が 水音立つるは
白秋といえば、私は何といっても彼の童謡が素晴らしいのです。
この道
この道は いつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの 花が咲いてる
あの丘は いつか見た丘
ああ そうだよ
ほら白い 時計台だよ
この道は いつか来た道
ああ そうだよ
お母様と 馬車で行ったよ
あの雲も いつか見た雲
ああ そうだよ
山査子の 枝も垂れてる
作曲は、山田耕筰。
年を重ねてくると、歌詞の全部がでてくるとは限りません。だから、この機会に省略せずに書き写してみました。
小さい声で、歌ってみたいのです。