井沢八郎の歌謡曲「ああ上野駅」にちなむブログは、私これで二度目なんです。
なぜ、も一度上野駅をアップしたかったかというと、それは駅正面コンコースに飾られていたクリスマスツリーを見たからなのです。
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昨年の3.11は東北にとって大変な災厄だった。東京に出てきている東北出身者にとっても耐え難い打撃だった。
このクリスマスツリーは、東北に寄せる思いはひとつと、乗降客に示している。
ああ上野駅という歌謡曲、井沢八郎が歌ったのが昭和39年だった。
そのころ、東北からは中学、高校卒業生が集団就職で大勢上野駅に降り立った。
井沢さんもその当時、東北から出てきて、ああ上野駅を歌い、非常なヒット曲となった。
その時代の社会の潮流を歌声に乗せたのだった。
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駅の表には、ああ 上野駅の記念碑がある。
どこかに故郷の かおりを乗せて
入る列車の なつかしさ
上野は俺らの 心の駅だ
くじけちゃならない 人生が
あの日ここから 始まった
私の懇意なS社長さん、秋田からこの就職列車に乗って上京、多年の苦闘の末、自立されて今日隆々とやっている。
その社長が、この歌の主人公さながら、酒呑んでありし日を述懐するのによく付き合ったものでした。
東北大震災から1年9ヶ月が経つ。
被災地の復旧、復興が、遅々として進まない。
瓦礫の撤去とか、処理が滞っている。
震災復興予算が、被災地以外のところに横流しされている。
これら、被災地にとっては大きな不満なはずなのだ。
でも、東北人はじっと不満を抑え、耐えているのではないか。
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好天のもと、上野駅は今日も東北の窓口、入口、心の駅であり続けている。
追記
女優の工藤友貴は、井沢八郎の娘さんであることを知った。
井沢八郎は、すでに病没されている。