サンズ・トーク

エルピーダメモリの倒産

世界三位の日本の半導体メーカー、エルピーダメモリが会社更生法適用を申請し、負債総額は4,800億強に上るという。
同社は、経産省も積極的に支援している会社だったはずなのに・・・・・。

半導体、中でもDRAMは、コンピューター関連産業のコメといわれるほどのキーデバイスであり、当社行き詰まりは、競争激化による販売価格の下落とか、サムスン電子など韓国勢の台頭、円高が原因になったとのことである。

韓国の電子産業は、テレビなど弱電のほか、コンピューター、タブレット端末、携帯などでも近年は日本勢を凌ぐ競争力を謳歌している。

エルピーダは、海外企業との提携で苦境を克服しようとしていたらしいが、提携ならず、行き詰まったようだ。

円高では日本のハイテク産業は軒並み打撃を受けており、そういうことを考えれば、わが国産業は為替リスクを回避する力というか、対応力とか、先見性、予見能力を産業全体で高めてゆかねばならないと思うのである。

韓国勢は、もの造りでも技術面で相当優位をもっているようだ。
グローバル競争の時代、日本独自の先端技術だとしても、次第に漏れ出ることは避けられない。

DRAM製造でも、日本は超円高、韓国はウオン安で、円高がいかに彼我の競争力に影響しているかがはっきりしている。

また、エルピーダは国内工場生産が主力で、海外生産品の輸入販売もいくらかはあったのだろう。
国内生産品が主体では、為替リスクには弱い体質だったに違いない。
事業戦略の失敗があるのではないか。

また、日本は、貿易や為替相場に関し、もっと権威のある経済研究所をつくり、産業界に対し高度で有効な知見を提供するべきではないだろうか。

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