施設の子どもたちの支援は、セルフイメージ・自己肯定感を引き上げて行くことが鍵といっても過言ではありません。褒めて育てることやグループワークや個別時間の確保もこれが中心テーマになります。しかしセルフイメージは3歳ぐらいまでに形成されると言われています。それは特定の養育者(多くの場合はお母さん)との関係の中で育まれます。赤ちゃんのお乳が欲しい、おむつを替えてほしいという生理的欲求はお母さんが満たしてくれます。赤ちゃんは授乳してくれるあ母さんの顔の中に「自分は大切にされている」ことを確認し、優しくおむつを替えてくれる手の動きや声に「自分は存在してもいいのだ」ということを確認するのではないでしょうか。
3歳以上になった子どもたちが暮らす児童養護施設では、セルフイメージを向上させるには至難の業です。様々な日常の中で褒めることは大切です。しかし期待を裏切られる行動の連続だったとしても大切な存在として忍耐づよく接することはもっと大切です。これは職員にとって大きなチャレンジです。しかし諦めるのではなく、少しでも向上につなげられるような支援を目指して行きたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます