高学年の子どもたちにとって、2学期は色々な決断をすることになる。彼らにとって動かせないスケジュールは高校を卒業したらさんあいを出て自立しなくてはならないことである。進学をするにしても、どのように学費を工面するのかの方法を考えなければならない。端的に言うとお金という現実と常に向かい合って、次の進路を探る作業をきちっとしなくてはならないのだ。
ただ、人はお金のためだけで生きてゆくのではない。それだけだと、どこかで心の歪みが出てくる。理想主義かもしれないが、子どもたちには夢を忘れなでいてほしい。さんあいでは毎年お正月になると、それぞれに将来の夢を色紙に書いてもらっている。今年、ある子が「漫画家になりたい。」と書いた。現実問題として漫画家として生計を立てていくことは難しいかもしれない。でも、もしかしたら「イラストレーター」という別職業で夢をかなえることにもできるし、趣味として漫画を描き続けることもできる。
子どもの夢は、徐々に変化しても良い。いやそのほうがむしろ自然だ。夢を持って挫折して心が痛んで、でもそこから立ち直り、それによって他人への優しさを学べたら、それだけで夢を持つ意味は大きい。
夢に近づくには、勉強が一番の近道かも。