70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

5月病

2019-05-05 21:50:40 | 愛すべき子どもたち

5月病の時期だ。児童養護施設で働く新任職員にとっては特に大変な時期だ。新しい職場と人間関係からくる緊張とストレスは通常の職業と同じだが、それに加えて子どもたちの「試し行動」に対応しなければならない。具体的には、無視される、反発される、無理な要求をしてくる、先輩職員と比較して侮辱的な態度をされる等々がある。しかもこれらが複数の子どもたちから発信されるので、社会的擁護の必要な子どもたちに対する熱意や使命感だけでは乗り切れるものではない。

新任職員がこの5月病を乗り切るためには、周りの先輩職員の助言や子どもの行動に対する介入が必要になる。同時に養育の関する知識や対応技術を身に着ける必要もある。それには内外の研修に参加させる施設のサポートも必要になってくる。つまり組織全体として新任職員をサポートし成長を支える体制が必要になってくる。

児童養護施設で働く誰もが経験することと言ってしまえばそれまでだが、苦しんでいる当事者にとっては逃げ出したくなるような日々だ。でも試し行動は個人差はあるが数か月で収まることが多い。明けない夜はないし、土砂降りの雲の上にはいつも太陽が輝いているのだから。

 

 

苦しいときに、誰にもフレンドリーなポニーちゃんに癒される職員も多いようだ。

 

 

 


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