ある児童養護施設の新人職員が、業界誌に寄稿した記事を紹介します。 この文章は、児童養護施設を知らない方々から良く寄せられる、「大変な現場で大変でしょうね、やりがいは何でしょうか?」という疑問に、答えてくれるものかと思います。
【働き始めてからは、子どもたちとの思い出が私のエネルギーになっている。何もかもが初体験。特に担当児童の授業参観は、子ども以上に緊張していたと思う。そんななか、私を見つけて嬉しさを隠しきれない子どもの顔を見た時は、泊まり明けの疲れもふっ飛んだ。またある日、小学校ではマラソン大会があり、私も応援に駆けつけた。1年生から6年生それぞれに寮の子どもたちがおり、応援も一苦労であったが、職員の姿を見つけると、どこにそんな体力が残っていたの?!と思ってしまうほど全力疾走をする子どもが多く、そのがんばりが嬉しくて、思わず涙腺が緩んだ。出勤すれば、にぎやかな毎日でほっとすることもあれば、苛立ちを覚えてしまうこと、しゅんと悲しくなること、いろいろな感情が出てくる。子どもたちには、ありのままの感情を出してほしいと思いつつ、自分の感情が子どもたちに引き出されているのかもしれないと時々思う。楽しいことばかりの毎日ではないけれど、一緒に笑って怒って、賑やかな毎日も何となくほっとしてしまうくらいに、この仕事に打ち込んでいきたい。】
普通の家庭の日常と変わりません。でも違うのは、一緒に生活しているのは家族ではなく、職員と子どもたちなのです。ケンカもしますが、そこは他人、一生懸命仲直りできるように修復します。
ウルトラの父と母は、ウルトラマンの両親ではなく、父的存在と母的存在だそうです。 シュワッ!
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