緊急一時保護ユニット「オリーブ」には、様々な家庭的な理由でしかも緊急性の高い親子分離ケースの児童が入所してくる。最初の数日間は子どもたちの表情は一様に硬く緊張しているが、そのうちに優しい職員や他の入所児童とのかかわりで穏やかな表情に変化し、さんあいでの生活環境に慣れてゆく。
ケースによっては、「オリーブ」での生活期間が数か月に及ぶ児童もいるが、家庭復帰や他施設への措置でさんあいを離れるときのお別れの時には、言葉にならない複雑な表情を見せる児童もいる。「さんあいで生活すれば、かまってもらえる優しい職員がいる。食事も美味しいし毎日食べられる。ここを出るのは悲しい、でも家にも帰りたい。」
職員としても児童の家庭事情を知っているだけに児童と同じように複雑だ。「家に帰れて良かった。でもこれから家で子どもらしい生活ができるだろうか?でも、帰る家がある児童が施設で生活することはおかしい、、。」
さんあいに併設されている緊急一時保護ユニット「オリーブ」で頻繁に繰り返される児童とのお別れの時は、子どもにとっても職員にとっても複雑で様々思いが交錯する時だ。
「オリーブ」の児童もさんあいの行事に参加して楽しんでいます。
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