あと1ヶ月で待ちに待った「電脳コイル ロマンアルバム」の発売です。これほど謎めいたストーリーの解説本ですから、たくさん種明かしが載っていることと妄想しています。多分、発売の直前には電脳コイル考察系のサイトやブログで、最後の考察が行われ、ロマンアルバム片手に答え合わせ大会が行われることでしょう。当ブログも「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」つもりで、いろんなネタを断定調で飛ばしていきますので、どうぞ、ナンダッテーAAなんかを準備してお待ちください。(ちなみにゆすらさんのサイトに書き綴った、私の考察の的中率は0%でした。野々村真並みだ。ハハハ)
ただ、古いネタを扱わないと、古い空間じゃなくなっちゃいますんで、もちろん古い話から始まります。まずは原作者である磯さんの人物像を・・っていうのは知人じゃないとわからないので、磯さんが生まれた年の話からはじめます。
丙午(ひのえうま)の男
磯さんが生まれた1966年(昭和41年)は、あのウルトラマンの放映が始まった年や、ビートルズが来日した年として有名ですが、それよりも丙午(ひのえうま)の年と言うと、ご年配の方に一発で通じるでしょう。
丙午とは60通りある干支の組み合わせのひとつなのですが、江戸時代に火事で焼け出された八百屋のお七(丙午生まれ)の悲しい恋物語が変化し、「丙午の女は旦那を喰ってしまう」「丙年の女は気が強い」という迷信に発展したらしいのです。(参考 http://www.tisen.jp/tisenwiki/?%CA%BA%B8%E1)
その迷信の勢いは恐ろしいもので、昭和41年生まれの出生者が例年より40万人も少ないという、異例の事態を引き起こしてしまったのです。私が通っていた小学校を例に出すと、私の兄(磯さんと同い年)の代はクラスが4組しかなく、その3つ下の私の代は6組ありましたから、4:6という比率になります。男女の比率までは調べていませんが、もしかしてもしかしたらもしかするかもよ。兄と一緒に居た時にオバハン連中からよく聞いたもんです。「あんたー、男で良かったなー。」と。兄も苦笑いするしかありませんでしたがね。そんなふうに丙午に生まれた人は、多分一生、丙午という迷信がついて回ることでしょう。 こればっかりは「自分でなんとかして。」byまゆみ
丙午(ひのえうま)の女
迷信に逆らってまで授かった命(特に女の子)を無駄にせず、しっかりと生み育てたお父さん、お母さん。あんたはエライ。まずは拍手からです。 インターネットでの検索結果の中には、丙午ということで中絶や間引かれたという話も見かけました。また、両親が丙午を信じていなくても、その親戚が云々という風習じみたものもあったのではないでしょうか。(おー恐い)
そんな中で迷信を打ち消す方法もあったようで、丙午に女の子が生まれた場合、名前に「子」を付けると良いそうなのです。これは十二支の子と午が逆になる(子午線の関係)ということで、その強すぎる力を抑えるという意味を持つそうなのです。多分、磯さんの同い年には~子が大勢いるハズです。たとえば、あの気の強い小泉今日子もこの代ですね。
平成20年の今、ここまで~子が減ってしまってお嘆きのあなた。もうじきまた~子が復活する時が来るのです。そのとき生きていれば、お互い喜びあいましょう。
古い空間的電脳コイル考察
さて、次の丙午はいつでしょうか。1966年に60を足すと、2026年、そう、電脳コイルの舞台の年です。ヤサコ達の生まれた年にピッタリならと思ったんですが、DVDで修正されるような年に一致して何がうれしいの(ゲホゲボ)。まぁ都市伝説や迷信が真実味を帯びてくる年というと、やっぱり丙午が舞台にふさわしいのではないでしょうか。
それから磯さんが「大黒市」というネーミングは(元ネタからすると)ピッタリだと言っている話は、偶然正月に田舎のRCCラジオで聞いたんですが、今年の干支である子(ネズミ)は大黒様の遣いなのだそうです。思えば、ポチ、タマ、コロ、ミケ、チビという猫の名前がついたサッチーに追われ、さらには猫目というノースリーブに狙われて、それでも子ども(特に女の子)が活躍する舞台は、まさに大黒市なのではないでしょうか。
おまけですが、まさかコイル探偵局の七番のフミエが、八百屋のお七からから来ているなんていうネタは・・・やめておきましょうか。ただでさえ、子がツイて無くて、弟の人生を吸い取っちゃうんだから。がんばれフミエ!ダイチも応援してるぞ。
以上、こんな古いネタは丙午生まれの兄が居なきゃ思いつかなかった話です。こればっかりは両親と兄貴にサンキューと言いたいです。どうか2026年はこんな迷信に振り回されることなく、たくさんのお子さんが生まれてくることを祈ります。
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気づくのに遅れて、お返事が遅くなってしまいました。m(__)m
丙午についての詳しい情報をいただき、ありがとうございます。
日本だけじゃなく中国の話までいただけるとは思ってもみませんでした。干支の由来は諸説あるようですが、日本では無いようですね。
とくに中国では、吉(良い)干支になっているというのも勉強になりました。今度この話題が出て、悪い話になりそうになったら、ゆり様の話を言ってみたいと思います。
それから、先日、芸人トリオのネプチューンが司会のTV番組で、名前について研究している学者さんが出て来て、その中で「~子」が増えたきっかけを解説していました。
「丙午」の話も出るかなあ?と思いながら聞きましたが、全く話題に上がりませんでした。
それどころか、昔の舞妓や芸者さんの総選挙で「~子」の人が上位を独占したから・・・なんていう、「ほんまかいな」ってツッコミたくなるような話が出ていました。
それ以外には、皇室由来などの話もありましたが、とにかくどれも良い話題がきっかけで、「~子」が増えたらしいです。
悪いことを防ぐ意味で「~子」をつけるよりは、ポジティブに名前を付けてもらった方が、名前を付けたもらった方も嬉しいですよね。
日本の干支も、1966年生まれの「丙午」の人を最後に、悪い干支の年が無くなれば良いと思います。