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蒲郡・竹島での昼食会ー林先生、アンニョンヒ カセヨ

2009年06月30日 | NPO三千里鐵道ニュース

 「朝鮮半島の平和」講演会の翌日の昨日午後11時30分頃から、蒲郡の竹島海岸の入江を見下ろす小高い丘に聳えるプリンスホテル中庭の寿司処・竹島で、林先生の送別を兼ねた昼食会があった。

 ぼくと都相太理事長は豊橋から、韓事務局長と林先生、波佐場先生、通訳の康先生は名古屋から来られた。先についたぼくらが林先生一行を迎える形になった。
 純和風にしつらえた茶室風の小部屋は、障子戸を開けると石畳のこじんまりとした庭園の向こうに竹島が見下ろせる。
 和服姿の女性の案内で入られた林先生は、サングラスをかけていた。ぼくらと握手を交わした後、サングラスをとりながら

「竹島、二つもいらないのに。(日本は)ちょっと欲張りすぎ、ここに竹島あるのに…」

と外交官らしいジョーク!

 都理事長から、労をねぎらう言葉の後ビールで乾杯し、昼食をとりながらぼくにとって初めて接するような最高級の話題が行きかう中、昼食会は進められた。
 帰りの車中で都理事長は、男6人集まれば大抵はゴルフと女の話で盛り上がるのだが、今日は凄い話が聞けたね、とすこぶる満足された様子。

 波佐場先生も、昼食後記念撮影の後、そっと昨日会ったことを話してくれた。
 「先生、非常に満足されているよう。昨日終わった後ホテルに戻る途中、先生が突然ー僕がおごるよーと誘われ居酒屋で一杯やりました」と。

 夢のようなひと時であった。
 朝鮮半島の平和と統一に向けたドラマチックな外交の舞台裏が、ウィットに富んだ語り口で先生の口から放たれる。もう驚きの連続だ。懐石料理の味を今思い出せないほどの、印象的な話題に満ちていた。(この部分は省略)竹島散策を試みるが、途中大粒の雨が降り出し、すぐに引き返した。
 5時半のソウル行きの飛行機なので、却って余裕をもってセントレアに向えたと、これ恵みの雨?なのかも、と会話も軽やかだ。

 空港でやはり波佐場先生がぼくの耳元で囁いてくれた。
 「20数年お付き合いさせていただいているが、現MBには相当イライラされているようでした。ここに来る車の中で先生に電話が…、鄭東泳元統一相からでした。現統一相の玄から、歴代統一相の懇談会を持ちたいとの提案があった、どうされますかとの内容であったが、自分は日本に来るので断ったと。電話の向こうで、鄭氏はみんな出席しないようだと伝えていたようでしたよ。電話の後、玄に少しお灸をすえないと、と漏らしていました」

 三日前バックひとつで一人日本に来られ、バック一つで帰られる林東源先生。76歳とは思えない軽やかな足取りで、人ごみに消えて行った。
 中に入るまでお見送りしますと付いて行こうとしたら、また波佐場先生がぼくの袖を引きながら、先生、奥さんやお孫さんにお土産買いたいだろうから、ここで解放してさしあげましょう、と。
 この一部始終をカメラに収めたかったのだが、メモリーカードを自宅のPCに残したまま、結局林先生のデジタルカメラをお借りして数枚撮っただけ。悔やまれてならない。
 後日先生からメールで写真を送信していただく約束をしたので、その時まで皆さん、お待ちください。
namsang


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1 コメント

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Unknown (isojiro)
2009-06-30 11:40:11
さまざまな役割をこなされた皆さん、本当にご苦労さまでした。心より感謝です。そして200名を超える参加者に一層の感謝です。
林東源先生の話、『南北首脳会談への道』を読んでいたこともあって大発見ばかりとは言えませんが、随所で胸に響きました。励まされました。康宗憲さんの端正な通訳振りと語りのやわらかさは、講師のそれととてもよくマッチしていました。
なにより、イムドンウオン先生の「しなやかで高い人格」に接したこと、最高でした。しばらくは心がプリされて過ごせます。
翌日の蒲郡行の話、うらやましいの一言。
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