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★嬉しいことにソウル市長は、ユダヤ・華僑につぐコリアンの世界的ネットワーク構築を主張しただけあって、在日の動きにも強い関心を寄せている。本格選挙戦の前、都相太理事長、康宗憲氏らが参加した「支援する人々のティーパーティー」で、在日への温かなメッセージを頂いた。
当選後、市民運動家パク氏と永く交流してきた鄭甲寿(財)ワンコリ理事長が、市長を訪問した。ニュースレター19号への寄稿だが、キム・ジェドンの行為の意味を考える上で、貴重な証言になりそうなので、アップする。 N
市民運動から生まれた市長
鄭 甲寿
アジアのノーベル賞といわれるマグサイサイ賞を受賞するなど、韓国にとどまらずアジアを代表する市民運動のリーダーである朴元淳・韓国希望製作所常任理事がソウル市長になったということは、韓国市民社会の健全さと成熟度をあらためて証明したといえるでしょう。
私と朴元淳ソウル市長とのご縁は、韓国でお会いしたり日本でお会いしたりして、もう10年位になるかと思いますが、とくに昨年は東京で開いたワンコリアフェスティバル主催のシンポジウムにメインパネリストとして参加していただいて、その市民運動の経験や大きなビジョンを語っていただきましたが、同じくメインパネリストであった在日2世の哲学者である竹田青嗣・早稲田大学教授をはじめ会場にいたすべての人々に感銘を与えたものでした。
その時、竹田青嗣教授が指摘されたように、朴元淳氏の運動の特徴は、単に抵抗したり批判するアドボカシーの運動を超えて、市民自ら社会全体のソーシャル・デザインを構想し、その実現に向けて持続的に活動してきたところにあり、実際にも現在の韓国における自治体の首長の40%以上が朴元淳氏の強い影響を受けているということです。まさに準備されたソウル市長といえるでしょう。
実は先月、そのシンポジウムの内容をもとに日本と韓国で本を出版することを計画し、その了解とあらためてのお祝いをするために朴元淳ソウル市長に面会してきました。非常に多忙で5分取ってもらうのも大変だと聞いていましたが、30分も時間を取ってくれることになり、こちらが驚いたほどでした。出版も快諾してくれました。
市長室に市民からの要望、意見などが広い壁一面にびっしり貼ってありましたが、直接市民の声を聞こうとしている姿勢は、さすが朴元淳氏らしいと思ったものでした。写真は、その壁の前で撮らせていただいたものです。
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