年齢:20代
性別:男性
職業:フリーター
マッチングアプリ:ペアーズ(Pairs)
私はマッチングアプリで出会ったMさんと初めてのデートをすることになった。
20年間も彼女ができたことがなかった私にとって、このデートはかなり大きなイベントだった。正直言って、ドキドキしながら待っているときは、自分の心臓の音が耳に聞こえるくらいだった。
でもMさんが来てからはそんな緊張も少しはほぐれた。彼女はプロフィール写真で見た通り、本当に美人で、髪型もセミロングがよく似合っていた。
「こんにちは。お待たせしました」
そう言って彼女が微笑むと、私は思わずドキッとしてしまった。彼女はかなりクールな印象を与えるが、笑顔を見せるととても可愛らしいと思った。
「いえ、全然待っていませんでしたよ」
そう言って彼女に返事をすると、彼女はちょっとだけ照れくさそうに笑った。
「じゃあ、どこか行きますか?」
私が聞くと、彼女は何も返さずに首を傾げて考え込んだ。
「あ、そうだ。私が近くに行きたいところがあるんです。」
そう言って彼女が教えてくれた場所は、意外にも学生街からはかなり離れた場所だった。しかし、彼女が案内してくれるから、私は安心してついていくことができた。
その場所は、一見するとただの公園だった。しかし、彼女が案内してくれた場所は、とても静かで穏やかな雰囲気が漂っていた。
彼女がそんな場所を選んだ理由を聞くと、彼女はふと笑って言った。
「ここ、昔、友達とよく遊んでいた場所で。」
※白石区の某エリア・・・。知っている人はピンときたと思いますが、白石区のスラム街。ヤンキーの溜まり場というか、いろいろ治安の悪いエリアです。
それを聞いて、彼女が元ヤンだったとわかったが一方で少し不思議に思えた。だって、こんな穏やかに話している姿とミスマッチだったから。
しかし、私は彼女の話を聞きながら、自分が彼女との会話を楽しんでいることに気づいた。初めてのデートで、何を話していいのか分からなかった私だが、彼女は自然に会話を続けてくれた。
そして、彼女が話したのは、元ヤンだった頃の話だったが、全くそうは見えませんでした。普段の彼女は落ち着いた話し方をするし、礼儀正しい態度を取っていました。
しかし、何気ない会話の中で、彼女が言った一言が私の気持ちを変えることになります。
「ねえ、私、強い男が好きだから」
その一言を聞いた瞬間、私は衝撃を受けました。私がどうしても手に入れたかったもの、それは”ダサ男”としての自分を卒業することでした。しかし、彼女が言う”強い男”とは、私の中でそれとは全く別のものでした。
私は自分の内面を見つめ直すことにしました。何が自分に足りないのか、何を改善すべきなのか。そして、彼女が求める”強さ”とは何か、それを理解することにしました。
それから、私は彼女とのデートを通じて、少しずつ自分を変えていくことができました。彼女が教えてくれた”強さ”とは、見た目や外面だけではなく、内面にもあるものだということに気づいたのです。
結果的に、彼女とはうまくいかなかったものの、彼女との出会いは私にとって大きな転機となりました。彼女が私に教えてくれたことを、これからも胸に刻み続けていくつもりです。
ちなみに元ヤンあるある、鉄拳制裁は何度かありました。自分はそれにも耐えられなかったですね・・・。