2.戦略的に取り組む。
あらゆる経営体に言えることですが、短期的な利益なら運や小手先のテクニックでも達成できます。しかし、長期にわたる継続的な発展は、運やテクニックではなく「戦略」が必要です。つまり、「効果的な経営」が必要です。
経営遂行には「戦略と戦術」があり、その重要度は2対1の割合で「戦略が重要になります。これは何を意味するのか。「戦略が間違っていたら、戦術では修正できない」ということです。
ここで、今日の「モノ余り時代における消費者の購買心理」について考えて見ましょう。モノ余りの時代ということは、モノによる競争力がないということを意味します。したがって、「モノに付加価値をつける工夫」が必要となります。
つまり、『自店が主張したいことや、独自性のあるサービス』を、「顧客の目に見えるようにすること」が重要となります。
度々、例に挙げますが32年連続「おもてなし日本一」の加賀屋旅館。この加賀屋旅館の建物や料理、又は部屋の設備などが、他の旅館に比べて優れているとは思えません。それでも高い料金で大繁盛しています。何が違うのか?
「おもてなし」の接遇です。そこには「気くばり・心くばり」が徹底しています。
加賀屋旅館の従業員は、自分たちの仕事に「誇り」を持っています。その証が「気くばり・心くばり」として表れています。
では、このような接遇が、私たちのサロンで実現できるだろうか?
「出来ます」。ここに「秘訣」があります。その秘訣とは「商人道」に徹した経営を行うことです。
つまり、「サロン繁栄」のための最大のテーマは、「顧客欲求への適切な対応」です。したがって、「顧客が求めていることは何か」を的確に把握し、それに応えるところにサロン繁栄のカギがあると考えます。
「商い」とは、「才覚と知恵を働かせて顧客に接すること」です。
『才覚』とは、 素早く頭を働かせて物事に対応する能力のことです。
それは「気くばり・心くばり」であり、「機転が利く」ことであり、「工夫すること」を言います。
明日の続きます。