【蟹バリズムの映画イズム】

蟹バリズムと申します。見やすい!わかりやすい!をテーマに映画ライターを目指して活動しています。

『食人族』(1980年) 【②評論・批評】

2023年12月12日 13時11分37秒 | 食人族(1980)

どうもみなさんこんにちは蟹バリズムです!

今回は『食人族』を【②評論・批評】ネタバレありで紹介していきます!

ぜひ【①ネタバレなし紹介】【③作品情報まとめ】もご覧ください!

 

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【評論・批評】

私が見たのは食人族4Kリマスター無修正完全版です。

要は公開当時の映像よりもクリアになっていて、モザイクなどが一切ないんです。

 

これを見るまで自分の中で、「人肉を食べ続ける」「グロい」「ストーリー性がない」とか勝ってに思っていて、なかなか手を出せずにいたんですよね。

実際鑑賞してみて、これらの勝手なイメージとは真逆の作品でした。

 

現代はカニバリズムと言っても多種多様な作品があり、スプラッター作品やゴア描写も星の数ほど存在します。

すなわち、現代に住む我々はある程度そういうものに耐性が付いるわけです。

本作を元にして制作された作品もたくさんあります。

だから今『食人族』を見ても、公開当時のような目新しさや衝撃は感じないんですね。

 

ではなぜ今年リマスター版が公開されるほど注目を集める作品として現代まで残っているのか。

それはカニバリズム映画の元祖というのはもちろんなんですが、なんといってもストーリー性が抜群なんです。

「4人の探検隊がグリーンインフェルノに向かう」という作品を見ているモンロー教授たちを映画として我々は見ているわけです。

すなわち、映画の中で映画を見ているという構図になっています。

本作はモキュメンタリー映画ですから、「4人の探検隊は死んでいるけど映像は残っている」という矛盾点を解消するための理由付けが必要になります。

その理由付けのためにはこの構図がベストだったのではないかと。

 

そしてラストの真の野蛮人はどっちなんだろうなという深い言葉。

村の中では「人肉を食べる」ということは習慣であり、野蛮人では全くありません。

彼らの前でセックスをしたり、少女をレイプしたり、家を燃やしたり…

欲望のままに生きている4人の探検隊の方がよっぽど野蛮人なのです。

 

探検隊には感情移入できず、人を食べるヤマモモ族のみなさんに感情移入をしてしまうという面白い展開。

だからこそありがちなストリーにはならず、ここまで愛される作品になったのではないでしょうか。



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