★ 対話する社会へ/暉峻淑子(てるおか いつこ)
暉峻さんの本は、これで何冊目になるのだろう。豊かさとは、、現代にと問うそんな本を数冊読んできた。
しかし、今回の「対話をする社会へ」はそれまでとは違って、割と身近な話題に特化して、それを検証するという手法が
あり、特に「保谷・調布ルートの都と住民との良き関係」と「広島電鉄の組合活動」の2点なんかは興味をそそる。
以下、暉峻さんの本で読ん . . . 本文を読む
★ 最近の読書 2016年JAN~FEB
#書き始めていたのですが、うっかり公開するのを忘れていました。
正月休みに、義父が妻に送ってきた本の中に辻邦生著の「雲の宴」を読み始めた。
1987年に朝日新聞に掲載された小説。女性2名、男性2名が時系列が過去、今と並列に記述され、国内外での事件に巻き込まれる話。
原子力燃料産出に関わる仕事をしている男性が二重人格的な生活をしていて、その違う人格に付 . . . 本文を読む
★ 「100分de名著」ブックス 幸福論 アラン/夜と霧 フランクル 2017.JUNE~JUL
加賀乙彦さんの「日本の古典に学び、しなやかに生きる」と本から
『方丈記』の解説本として、「100分de名著シリーズ」の「方丈記」を
読むことにしました。その後、2冊ほどの方丈記の解説本を読みましたが、加賀乙彦さんの本を
読んだ時のような「ときめき」というか、新規に感じ入る内容はなかったと思います . . . 本文を読む
★ 最近の読書 2017年 MAY~JUNE
SWITCHインタビュー 達人達(たち) - NHK「福島智×柳澤桂子」
この番組後、
柳澤桂子さんの著書を読みたくなり、図書館に向かいました。
有名な著作は読んでいたので、、東日本大震災後に発刊された
「いのちと環境 人類は生き残れるか」を借りました。
「科学と宗教と死」(加賀乙彦)
この本も同時期に発刊されていましたので、関連があるかなと思い . . . 本文を読む
★ ジェノサイド/高野和明
この本は、図書館で返却された本をまとめてあった台にあったのを目に付いただけで
借りた本です。なんとなくSFぽい感じはしてみました。
2つのストーリーが平行し、最終的にはその2つが一つのストーリーになる流れです。
1つは、創薬化学を専攻する大学院生のもとに死んだ父からのメールが届く。そのメールを手掛かりに、隠されていた父親の私設実験室に辿り着く。ウイルス学者だった . . . 本文を読む
★ 狩りの時代/津島裕子 【書評】
この本を読む切っ掛けは文藝春秋2016年12月号の「鼎談書評」に紹介されていたを
読んだからです。
津島祐子さんは2016年2月に亡くなられて、遺作となった本です。
津島さんは太宰治の娘。この書は、東日本大震災の原発事故に衝撃を受け、現代の人々が
科学文明に背負わされているリスクへの恐怖を描いているようです。
しかしながら、全体の主題は、主人公のである女 . . . 本文を読む
★ 最近の読書 2016年JAN~FEB
SFの文庫本で秀作な複数の作者の短編集を続けて読んで、しっかりとした長編ものが読みたくなり、
早川SF文庫の巻末に掲載されている新刊の紹介を見て、今回、紹介する2冊を読んでみた。
TOP画像の表紙は、「ロックイン-統合捜査-」(ジョン スコルジー著)
意識はあるが体が動かなくなる「ロックイン」という状態になってしまう疫病が出た後の世界の話。米国にて数1 . . . 本文を読む
★ いせひでこ 伊勢英子さんの本 【追記修正】(オリジナル(2015-12-15 11:37:39)
#偶然にも朝日新聞に「いせひでこ」さんの記事が2015.12.18に出ておりました。
朝日新聞デジタルにもそれが出ていましたので、貼り付けます。
(めっせーじ えほん作家から)いせひでこさん テーマありきじゃない
いせひでこさんの著作は、「絵本」が多く、それは網羅することは大変です。
. . . 本文を読む
★ 風のようにうたが流れていた / 小田和正
2004年に3ヶ月、TBS-TVにて「風のようにうたが流れていた」というタイトルで放映されていた「小田和正」さんの
レギュラー番組。その番組の内容を綴ったのがこの本です。
サブタイトルが「小田和正 私的音楽史」とある。
小田さんが最後の番組で言った言葉を引用すると
音楽が好きで、聴いているうちに、どうしてもそれを自分自身でやってみたくなって、
. . . 本文を読む
★ あじわい夕日新聞/原由子
サザンの原由子さんが執筆した朝日新聞の夕刊に掲載されていた連続記事を本にしたもの。
2009年4月から2013年3月まで連載。
その中で、夫である桑田の入院や、3.11の出来事のインパクトが大きく記事に反映されています。
でも、なんか原さんの文章は明るい。
それはそれとして、
こういう本って、寝る前に読む本として最適かも。
一つの記事が丁度2ページなのね。
だから . . . 本文を読む
★ ポプラ社の「未来のおとなへ語る」シリーズ 2014.5.18
先日の書評でご紹介した松岡正剛/未来のおとなへ語る―わたしが情報について語るならでのポプラ社の「未来のおとなへ語る」シリーズが気になり、図書館で借りて読み出すことに。
桐島洋子
桐島さんの人生を語る本ですね。お子さんを育てながらのお話は興味深い。お子さんのかれん・ノエル・ローランドの活躍は今の時代では有名ですね。
一番、印 . . . 本文を読む
☆ 軽くて深い井上陽水の言葉/斉藤孝
斉藤孝さん、本当に色々な分野に関して本を出す人ですね。
エネルギッシュという感じがします。
今回、SDTMも好きな歌手「井上陽水」の詞についての本。2013年8月に読んでおりました。
そのときに斉藤さんの解説が「なるほど!」を思い、カテゴリ「音楽全般」において「井上陽水」の曲記事に
その解説内容に反映しています。
その内容の一部をご紹介しましょう。
こ . . . 本文を読む
☆ 松岡正剛/未来のおとなへ語る―わたしが情報について語るなら 2014.3.30
仕事の一環で、ITproのサイトを覗いていたら、
松岡正剛氏の「ビッグデータは物語と仮説を求めている」の記事を見る。
そこでコメントされている松岡さんの話は、結構厳しい。
「データの蓄積からだけでは、たいした内容は読めませんね。幾つかの
ストーリーを入れて、どうしたらいいのかということ考えなければならな . . . 本文を読む
☆ 孔子/井上靖
井上靖の最後の長編。野間文芸賞受賞作。
架空の「孔子」の弟子・えん薑(きょう)が、「孔子」死後に開催された「孔子研究会」に駆り出され、孔子の言葉の背景や孔子の有名な弟子(顔回等)の業績を数回にわたり公演するストーリー。勿論、作者井上靖の創作であり解釈でありましょう。
乱世の中、孔子は自身を役立てくれると君子を求めて旅を続けたが、最終的にそれが叶わない。前向きに生きながら、目 . . . 本文を読む