SDTMの気まま空間

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【ローマ人の物語】

2005-12-06 18:35:09 | 書評
☆ 塩野七生さん著の大作を9月の中旬より読み始め、
  第9巻の「 賢帝の世紀」を読み終えた処です。

  幾つかの巻で感想でも書く機会があったのですが、ついつい
  延ばしてしまっています。こう読んで行くと「皇帝」というか
  ローマ人の上に立つものの考え方が段々と染み付く感じがしてきます。
  
  たとえば、【カエサルが曰く】
  『人は見たくないものを見ず、見たいものを見るものだ』とか、、

  『属州を纏めるには、現地の有力者をそのまま懐柔し、なるべく現地の
   風習を認めて、統治する』、すなわち現代の日本でもよく言われる
   地方自治優先の方式を紀元前からやっていること、、

  ただ、トライヤヌス、ハドリアヌスの様にローマの絶頂期になって、この
  皇帝達の価値観というか、、やっぱ「神」に近くなっているような気がしますね。
  塩野さんの文章の明快さにもよるでしょうが、、彼女がいくつかローマ人に関わる
  本の紹介も織り交ぜてあり、それがまた読書をそそる様になっているのです。
  今は、「ハドリアヌス帝の回想」(マルグリッと・ユルスナル著、多賀智満子訳)
  も読んでみました。
  かなり密度の濃い回想文で、大方のハドリアヌスの一生を知らないと訳がわからない
  モノローグとしてしか見えないでしょう。

  とりあえず、ここまで。

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2 コメント

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おを、同じ本を (hillclimb_m)
2005-12-14 01:32:14
といいつつ、私は文庫版で読み進めているので、単行本で言えばまだ8巻目までしか読めてないのですが。

単行本は、、、ちょっと高くて躊躇してしまうのが個人的な課題だったり。それだけの価値は間違いなくあるんですけどねぇ。

文庫版の部分はもう4回も読んでるし・・・

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ええ、、 (SDTM)
2005-12-14 08:48:24
★ 若いうちから読まれるのは良いことだと

  思います。

  SDTMもイマイチ人生を振り返ると

  浅知恵で動いていたのだなぁ~痛感しています。
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