不登校ひきこもり支援のNPO法人 FIRST STEP 経験のある親たちが悩める若者のために立ち上げました

R3年現在でファーストステップは20年の実積があります。HPはhttps://1st-step.tokyoです。

父親と子供の交流について考えてみた(その3)

2020-09-29 | スタッフの声 mail:hello@1st-step.tokyo
前回は、
タイプ1、タイプ2のような父親を
考えてみました。

そして、
極端に2のタイプ(タイプ excessive 2)
(アスペルガー的な父親のこと)
を考えてみました。


だったら、
タイプ excessive 2の親としては
どう子供と接したらいいでしょうか?


アレコレと、無能な頭を使って
いろいろ考えてみました。


・まず、自分の個性、特性を知る事。

そういう個性なんだと覚悟を決め、
その上で、如何にしたら、少しでも良い関係になれるかを考える。

このタイプの人は世間的に認められ立派な人が多いです。
ですが、その経験が子供にとっては高すぎる障壁です。

また、お金の使い方については納得した理由がない限り、
意味のないお金の使い方はしません。


そのことも、子供への足かせになっています。

「無用の用」という言葉があるように、
心にゆとりを持った接し方をお願いします。


・そして今は、子供との接触時間を減らし、
子供を精神的に安定させることから始める。


言いにくい話ですが、
父親が話せば話すほど子供は疲れてしまいます。

まずは、子供が安定するまでは、会話する接点を持たないこと。

会話がかみ合いません。

話すことで心のキャッチボールができず、
一方的に自分のロジックで会話するため、
話がずれてしまい
子供からすると無視された気がしてしまいます。

もし、子供が大きければ、
独り暮らしをさせるのも良いかもしれません。

・余計なことは何も言わず、
オヤジの行動で、子供への気持ちを表す。


例えば、下手でもいいから、心をこめた料理をつくってみる。

たしか、子供と交流を復活させるために
毎日手作り弁当をこしらえた父親がいて、
その話が映画になりました。

 ・・・パパのお弁当は世界一 (2017) 映画予告編

 
・人間らしい心優しい生き方を今からでもすることで、
言葉で語らずともオヤジの背中で人生を語る


たとえば、「困っている人を助ける」といった
ボランティア活動なんかで
心意気を示すのもいいかもしれません。

オヤジの背中(加山雄三)



・子供から不快そうな反応が返ってきたら
「ごめん、気づかなかった。」
と素直に謝る。


社会的成功者であるこのタイプの人には
キツイことかもしれません。

また、ご自分の論理的分析からして、
謝罪するべきではないと思うかもしれませんが、
第三者(奥さん等)からみて、そうすべきであると言われたら
素直に、そうしていただきたいと思います。

・「妻を愛しているのだ。」と表現してみる
(間接的に我が子も愛していると示す)


例えば、
妻の手伝い、看病、誕生日にバラをプレゼントする、
みたいなところでしょうか。

こういうことに、年齢に関係はないかと思います。

おそらく、
タイプ excessive 2の夫は、
無意識に妻もカサンドラ症候群へと陥れてしまっている
可能性が高いかと思われます。


そういう、夫婦関係が
子供に悪い影響を与えていますから、
父親と子供との関係改善には、
両親の仲の良さは
大きな効果があるのではないでしょうか

・・・

等々、まだまだ沢山の方法があるかと思いますが、
やはり、最後の究極的な解決策を言うべきかなと思い
以下に書きます。

そういう事にならなければ一番いいと思いますけど・・・


 

・拒絶反応が強くて、最終的にどうにもならない時、
「子供が父親を精神的に捨てる時がくる。」、
ということを覚悟する


「オヤジの顔を見るのも嫌だ」とか、
「虫酸が走る」とかいった
強い嫌悪感や
トラウマになってしまうくらいの
極端な関係にまでなってしまったら

無理をして、
親も子もお互いの人生を
台無しにしてしまうより、

「子供が親を捨てる」ことで
子が自立して人生を取り戻すこと
の方が
(父親にとって大変寂しいことではありますが、)
我が子の為には良いのではないかと思います。

ただし、親は子に捨てられても、
子を見捨ててはいけません。

それが、親ですから。

我が子を幸福にすることで、自分も幸福になるというわけです。

とっても、辛いけど・・・

尚、次の動画を参考にしてください。

アスペルガーの毒親の特徴と和解する方法



それと、
タイプ1、タイプ2、タイプ extra 2,
以外の親もいるように思います。

世の中、そう単純じゃないんで千差万別です。

たとえば、
excessive 2(アスペルガーな父親)の真逆なexcessive 1
というタイプはあるのでしょうか?

(つづく)