理事長の岩﨑です。
FirstStep の親の勉強会はシステムズアプローチによる方法をとっています。
家族が一つのシステムであると考え、ひきこもりや不登校の原因はそのシステムの機能不全であると考えるアプローチ方法です。
ちょっと筋違いであり、過激で誇張した言い方を敢えてすれば、“将を射んと欲すれば、まず馬を射よ”でしょうか。
(馬に乗った武将も戦闘システムなので、なんとなく、イメージしやすいため下品な言い方をしてしまいました。)
特に、夫婦関係の悪さは子供に多大な影響を与えます。
さらには、子供の目の前での喧嘩は、子どもに対する虐待です。
家族の機能不全の芽を生んでしまっています。
たとえ、その時は見た目、子どもはなんでもなくみえても、心に深く傷を残し、思春期や反抗期に影響してきます。
子供は夫婦関係を改善するためにうまく言葉では言えないので、機能不全の改善を行動や身体症状で表そうとします。
それが、ひきこもり、不登校、不安症、家庭内暴力といった形で現れます。
しかし、夫婦喧嘩をしてしまった過去は元には戻せないですから、その場合はどうしたらよいでしょうか?
急に「仲良くなれ」と言っても、無理でしょうから、少なくても子供の前では喧嘩しないでください。
また、お互いの悪口を言わないで欲しいのです。
とくに、子ども相手に夫や妻の悪口は絶対に言ってはいけません。
また、演技でいいですから、子どもの前で夫や妻を褒めることができたら最高です。
それができなくても、日ごろから仲の良いふりをしてください。
(それが、結果的には夫婦関係を改善することもあります。
私達の会では、そんな例をたくさん見てきました。
形から入るということもとても大事です。・・・参考:菊池寛の「形」
子は鎹(かすがい)ということですね。)
そんな夫婦関係の改善に、オープンダイアローグは効果があると思っています。
是非、当会のオープンダイアローグにも挑戦してみてください。