不登校ひきこもり支援のNPO法人 FIRST STEP 経験のある親たちが悩める若者のために立ち上げました

R3年現在でファーストステップは20年の実積があります。HPはhttps://1st-step.tokyoです。

代表挨拶

2019-12-23 | 代表挨拶

Profile

 

NPO法人 First Step 理事長

岩崎 雨人

Iwasaki Amehito

 

<経歴>

上智大学卒

2010年 ひきこもりの当事者・家族のための任意団体 「始める一歩の会」に参加し、勉強会のファシリティターとして活動

2019年 会長に就任と同時に会の名称をFirst Stepに改める

2021年 NPO法人化し、理事長に就任

 

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挨拶

 

人生はたった一度切りです。

 

ですから、「誰でも他人に左右されない自分だけの道を歩む権利があるのだ」と思います。

そして、一人ひとりが個人としての生き方を尊重しあうことが大切だと考えます。

 

私たちは、その権利を第一義とし、「ひきこもり、不登校等の生きづらさを感じる人たち」に自分だけの人生を切り拓けるよう支援し、さらに行政や地域と交流・連携・協力をしながら、それら各人が社会との関りを持てるように社会貢献活動をしていきたいと思います。

 

 

<代表者より、当会の「親の勉強会」について一言>

 

私たちはオープンダイアローグ的な親の勉強会を20年以上続けてきており、その成果に自信をもっています。

多くの若者が自分の進むべき道を発見し、巣立っていきました。

 

私たちの勉強会は、似たような状況の家族だけがあつまる勉強会ではありませんし、ひとりのカウンセラーが「これが解決方法だ」とアドバイスする勉強会でもありません。

(ふつう、ひきこもり相談の家族は、どちらかというと似たような悩みを抱える家族の集まる親の会に行きたがりますね。)

 

一般的な勉強会は、喩えでいうと、

山で道を見失ってしまった登山客たちが、こっちじゃない、あっちじゃないと右往左往しながら行き当たりばったり方式で道をさがしてみたり、また、偶然、案内板(でも、それは間違っているかもしれない?)をみつけ、これが正しいと思って道を探し出したようなものではないかと私は思います。

平面的な解決方法ですね。

下手をすると、グルグルと同じ道に戻ってしまうリングワンダリングを起こしてしまいます。

私たちの勉強会では、自分たちとは関係ないと思われるような他の家族の話、年齢の異なる子供の家族の話を積極的に聞いたり、そのことについて対話したりします。

(大抵の親御さんは、「それらはあまり参考にならない、それよりも、もっと手短に自分のひきこもり家族に即した、すぐ解決する方法を知りたい。」、と思っているでしょうね。)

カウンセラーも一人ではありません。心理士、専門家、などが必ず何人か参加します。

また、カウンセラーではないですが、すでにひきこもり家族を持ったことのある経験者、ひきこもりの当事者であった人、ひきこもりに理解ある一般人が意見を述べたりします。

(なお、すべての参加者が安心して話せるよう、勉強会の中では我賢げな指導や、自分の成功体験の押付はしないように努力しています。)

 

それは、あたかも平面的に道に迷って、アレコレ苦労して正しい道を探す方法から、たとえば、ドローンを使って、空中から正確な自分の位置を知り、全体の地形をリアルに把握するような立体的な問題把握をするようなものだと私は思っています。

 

一見関係ないと思う話も、根本的には家族の信頼関係回復という根本的課題(土台)での対話なので、グルグルと同じ思考を繰り返すことから脱却するには、同じ土台ににはあるが、全く異なった意見、話しを多数聞くこと(空中に飛び出すこと)が大切なのです。

 

回復に至る道は人それぞれ千差万別であり、ワンパターンな解決方法はありません。

そのためにも、できるだけ色々な意見を勉強会という池の中で攪拌させて、その池の中に相談者が浸ることで進むべき方向を自らの力で探し出してほしいと思っています。

そうしてきたことが、当会の親の勉強会の実績になったのだと私は確信しています。

 

会のロゴマークについて

 

ロゴは会長の私が作成しました。

 

 

意味は

親や社会が決めたレールを歩かされる人が、そのレールから敢えて自分の意志で勇気を出して外れて自分の道を歩きだそうとする(足跡)イメージで作りました。