Sea Loves You 石川秀美

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★★★Since 31/01/2005 ★★★

2005-02-12 16:10:46 | 03.16・祭(SIXTEEN CARNIVAL)
デビュー2年目にして、作品の色と石川秀美の色の融合がかみあってきた頃の曲。

デビュー曲『妖精時代』に通ずる、”花”を彷彿させる世界観。
それでいて、青春系は前年同様踏襲してるね。
2番で終わりという点においても、ちょっとニューミュージックあたりの雰囲気があって、小田氏作品だなぁ、ときっと思う人も多いんじゃないかな?
初期松田聖子作品と通ずる点を感じます。

80年代前半の時代風景を感じる、なんかそんなアルバムなんだけど、どういう意味かというと、
何でしょう、今よりも、もっと叙情的だった時代。
春は春らしく、夏は夏らしくとか、アレンジみても生音ちっくだったりフワフワしたそんなアイドル全盛の季節が思われるんだよね。
まぁ、この時、俺は小5くらいだったので、オボロゲな記憶だけれど、そんな時代だったと思う。

歌唱においても色が出てきはじめて、サビは一段と強く歌えるようになりました。
とても石川秀美らしくてイイ!
「ひたむきさ」と「はかなさ」が感じられ、青春とはこういう事を言いそうな、そんな点が好感。
学生時代、そんな世界観だからかもしれないけど、絵にかいたような描写がいい。
ただ、もう木造立てからコンクリートの時代だよね?!
松任谷由実(原田知世作品から)で感じるドロ臭い学生時代とか、そんなんではない。

キーボードの音の夏の音色が涼しげ。
中期から後期にかけてのミディアムテンポのナンバーの布石がこういう感じだったのかもしれない。
UPでもSLOWでもなく、ミディアム。淡々としてしまうと飽きがきそうだけど、メリハリがある事によりGROOVEな感じで聴き応えがあり味わい深い。
前年の「禁じられた恋の島」もなにげなくて好感だが、2年目において自分の色が咲き始めた石川秀美の歌唱に大きく成長が見える。




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