野生の白（ブランシュ）

まず最初に、とても魅力的なタイトル。野生の白！ってどんな色よ？！という疑問は曲を聴いていけば理解できる。
原色より激しいのです。ワイルドかつミステリアスに妖艶、そんなとこでしょうか。
この時期の石川秀美像＝大人の女性、という感じがとてもよく伝わります。

アルバムタイトルの”BLANCHE”と併せて、濃厚な核となる1曲なのでしょう。
ＣＤでは中盤、レコードでは後半の1曲目。

歌謡曲的なメロディ展開なんだけど、アレンジが良いのか歌謡曲臭さは薄い。
Eギター音が入ってる部分は歌謡曲なんだけど、ベース音が全体的にある為さほど気にならない、なんだか不思議な曲。
1年前の冬のアルバム”i”よりも、またぐっと大人路線＋オシャレ路線。

夜を彷彿させる印象の中、Ｂメロの部分が、満月の夜に吠える狼がいそうな魔力的なEギター音。
オジーオズボーンのようですｗカコイイ！ゾクっとするぜ！
歌唱力も更にUPで、艶のあるボーカルがひきたちながら、強弱具合もちょうどよく聴き心地が良い。

このアルバムに付いていたライナーノーツを思い出してしまう曲。
純愛を歌った世界観が、純白というよりも天然の白・野生種の白ってーのがイイ！
いや、多分俺が「野生」て言葉に反応し過ぎなだけかもしれないが・・・ｗ

ちょっと時期的に難しい選曲だったのだけど、この曲に関しては季節感がないので、夏でも良さげな感じ。
どんな時にも「野生の白」でいて、あらゆる物事を吸収して色んな色をもつ楽しみが人間の成長だな、と思った曲です。