ここ最近、マロンは夜の眠りがどんどん浅くなり、
寝不足のせいもあるのか、
昼間に興奮を持ち越したように落ち着かない毎日が続いていました。
眠そうなのに眠れない。
ご飯を食べて、水を飲んで、
うんちやおしっこも済ませてスッキリしても、
ぐずぐず鳴いているうちにかんしゃくを起こす。
お散歩の時だけは気持ちよさそうに目を細め、
スリングの中でおとなしくしてくれるので、
元気な頃から大好きだったお散歩コースのひとつ、
長い砂浜が続く海に行きました。
砂を蹴散らして走り回ることはできなくなったけど、
鼻を擽る潮風はしっかり覚えているみたいで、
目を細めてくんくんしていたマロン。
夕陽がすっかり沈んでしまうまで、
一緒に海を楽しみました。
できなくなったことを数えて、
ついついこれから先の不安を憂いてしまうけど、
今を生きているマロンを見習わなきゃ。
そう思った矢先に新たな壁が…。
自分で立ったり歩いたりできないマロンは、
病気のせいもあって、横になったままぐるぐる旋回するのですが、
マナーベルトをつけているのでおしっこは大丈夫でも、
ウンチをしたまま放置すると体が汚れてしまうため、
長時間の留守番は難しいのです。
そこで仕事の時は、
トリミングサロンか動物病院に預かりをお願いしていました。
週に何度もとなると費用はかさむけれど、
背に腹は代えられなくて、
マロンの日常はトリマーさんと獣医さんなくしては成り立たなかったのです。
かかりつけでもある近所の動物病院は、
ご夫婦おふたりの先生がいらっしゃるのですが、
他にスタッフはいないので、
基本的にはペットホテルや一時預かりはありませんでした。
赤ちゃんの頃から診ていただいているマロンと私たちが困っている現状を見て、
特別に一時入院という形で、
診察の日に夕方まで預かってくださっていたのです。
ところがこのたび20日に1度打っていただいていた注射を終了して、
あとは投薬のみとなったタイミングで、
動物病院から、もう預かれないと言われてしまいました。
最近ますます目が離せなくなって手のかかるマロンを預かっていると、
他の診療や手術などに影響が出るので、
病院での預かりが必要なら転院していいと言われ、
これまで先生の厚意に甘えていたけれど、
ずいぶんご無理をおかけしてきたのだと改めて思い知りました。
先生には感謝しかないのですが、
やはり預かりをお願いできないとなると転院を考えるしかなく、
とはいえこの状態のマロンを受け入れてくれるところがあるのだろうか。
トリミングサロンもトリマーさんおひとりで営まれていて、
できる限り預かるよ、とは言ってくださっているものの、
動物病院と同じようにご厚意に甘えてこれ以上の負担は増やせません。
病気のマロンを預かっていただくなら、
やはり動物病院が安心なので、なんとかしなきゃ。
途方に暮れている暇はありません。
緊急に、けれどしっかり選んで、
マロンたんに一番いい方法を探します。
ミカ