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早番の仕事を終えた後、携帯電話が鳴り響く。
Trrrrrrrrrrrrrrr
なんだろう?
「あの~こちら警察署ですけれども」
「はあ?」
「ひょっとして、自転車盗まれていませんか?」
「確かに、そうですけれど何年も前ですよ」
「それが何か?」
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「その、自転車がですね、今からいう場所にあるんですよ」
こいつはびっくりだ。10年も前の自転車が届くなんてめったにない。
場所を教えてもらい、引き取りに伺う。
「ありがとうございます」
よく見れば、チェーンがない、前タイヤがパンクしている。
引き取りたくないが、防犯登録が私の名前である以上、そうも行かない。
タクシーを呼んで、自転車を運んでもらう。
しかし、自転車は廃棄処分しても金がかかるんだから、修理して乗ってしまおう。
それがいい。
踏んだりけったりの出来事でした・・・・・
Trrrrrrrrrrrrrrr
なんだろう?
「あの~こちら警察署ですけれども」
「はあ?」
「ひょっとして、自転車盗まれていませんか?」
「確かに、そうですけれど何年も前ですよ」
「それが何か?」
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「その、自転車がですね、今からいう場所にあるんですよ」
こいつはびっくりだ。10年も前の自転車が届くなんてめったにない。
場所を教えてもらい、引き取りに伺う。
「ありがとうございます」
よく見れば、チェーンがない、前タイヤがパンクしている。
引き取りたくないが、防犯登録が私の名前である以上、そうも行かない。
タクシーを呼んで、自転車を運んでもらう。
しかし、自転車は廃棄処分しても金がかかるんだから、修理して乗ってしまおう。
それがいい。
踏んだりけったりの出来事でした・・・・・
ある日息子が
「あのさー、盗難届け出したの?」
怒ってる。すぐわかった。
「犯人だと思われた?」
「交番に連れて行かれて、この自転車、君の?って言われて、はいそうですって言ったら身分証見せてっていうから、学生証探したらその日に限って持って無くて、家の電話って言うから、普段おかあさんが警察から電話が入るなんてやめてくれっていってたし、何がなんだかわかんないし、それは言えないって言ったら、ちっとも帰してくんないし・・・」
で、どうしたの?
「すったもんだ あって、警察の人が のざきあけみさんっていう人から盗難届けが出てるんだよ、その自転車っていうから、それ、オフクロ!って言ったら、じゃあ母親の住所や電話番号は言えるよねって言われて、当たり前じゃんかって言って、それでようやくボクが自転車の持ち主(ドロボーではなく)ってわかってもらったんだよ」
なるほどねー。
「だからね、普段から怪しまれるようなツラしていちゃいけないんだよ」
「俺が悪いわけ? 俺、おかあさんに謝って欲しいんだけどー」
と、いうコトがございました。
私の自転車の想い出はあまりいいものはないですね。
私が高校生のころ、当時中学生の弟を学校まで二人乗りで送っていくという話になり、高校は休み、中学校は登校という状況になりました。
私たち兄弟は図体がでかく、80キロ代はあったくらいです。ちなみに、縦も横も弟のほうが一回り大きい兄弟でした。
私「じゃあ、そろそろいくか」
弟「おう」
私「じゃあ、お前こげよ」
弟「そしたら、二人乗りで見つかるだろう!」
私「でも、お前のほうが体重重いじゃん」
弟「早く行かないと遅刻するだろう!」
私「じゃあ、ジャンケンな」
弟「さっさとこげよ!!」
弟の気迫に負けてしまい、私がこぐことになると
弟「もっと急いでくれよ」
私「タイヤがぎゅうぎゅう言っているから急ぐとやばいぞ」
弟「まあいいや。これでも間に合う」
最初の小さな近所の路地を左に曲がったときのことでした
パ~~~~~ン!!
ぷしゅううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・・
私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
弟「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
タイヤが二人の重さに耐え切れずに曲がったのでバーストしてしまったようですが当初何が起きたかわかりませんでした。
私「バーストっていうんだよね、これ」
弟「・・・・・・・・・・・・おい」
弟「早く何とかしろよ」
私「できるわけないだろう!こんな時間に自転車屋なんてあいてないよ」
私「ひとつだけ方法がある。」
弟「何だよ?」
私「走れ」
弟「くっ・・・・・・・・」
起こりたい気持ちを抑えて弟はダッシュで学校まで行きました。
結局、間に合ったようですがその場所は、家から200メートルほど行った場所でした。
以来、兄弟で二人乗りはしないようにしています。