梅雨時で毎日不安定な天気ですが、カミさんの日程調整ができたので急遽TOM200で出かける事に。
行先はカミさんの希望で下呂温泉。
近くに面白そうな所はないかと探したら、飛騨金山に「筋骨めぐり」というよく分からない街巡りコースがあるというので行ってみる事に。
朝9時半に出発。新東名・東海環状を通り富加関ICを降り県道58で飛騨金山を目指す。
12時半に飛騨金山の街に到着。
ちょうどお昼時だったのでドライブイン飛山へ。いきなり昭和レトロです。
道の駅に駆逐されてほぼ絶滅危惧種のドライブインが残っていました。とはいえ営業してるのはレストラン部門だけで他の施設は廃墟と化してます。
頂いたのは「筋骨ランチ」要するに岐阜名物けいちゃん定食です。味噌味がおいしくて白飯がいくらでも進みます。
この飛山さんは「筋骨めぐり」のスタート地点にもなっていて、一声かけておけば駐車場に車を置かせてもらえます。
パンフレットをもらっていざスタート。ちなみに予約しておけばガイドツアーもあります。
「筋骨」というのは飛騨地方の呼び名で、細い路地が迷路のように絡み合っている公道の事。筋(すじ)や骨のように絡み合う人体に例えています。
井戸の手漕ぎポンプがあちこちにありました。
こんな感じの細い路地があちこちにあります。
明治か大正時代と思われる建物。江戸時代とかの建物はありません。
清水楼という元うなぎ屋。3階建ての城造りという珍しい建物。
明治期の建物らしいが文化財とかには指定されていないらしい。
昭和まで営業していた銭湯。
中に入れます。
湯舟。
廃墟マニアにはたまらない物件でしょう。
犬に言っても・・・
片付けない飼い主が悪いんだから。
筋骨めぐりのメインストリート、川沿いの路地。
川には家ごとに橋がかかっています。
橋ではなく家まで建ってます。
路地はずっと続きますが、だんだん訳が分からなくなってきます。
ほとんど人の家の中を歩いている気分ですが、れっきとした公道です。
もうほとんどカオスな状態です。
そして極めつけがこれ。名付けてハウルの動く城。確かに見えない事もない。
上の階に行くほどせり出していて、違法建築の塊みたいなものだがまさか観光資源になるとは。
街のあちこちに湧き水があり、昔は生活用水として使われていた。
飛騨金山の「筋骨めぐり」思った以上にインパクトありました。
一般的に古い町並みは「伝統的建造物群保存地区」などに指定して保存したりします。先月行った丹波篠山もそうでした。
ただ金山の街は古い宿場町だが、一番栄えたのが昭和40年代という事で保存すべき古い建物は壊されたり増改築され、昭和の町並みになってしまいました。
人口減少でさびれる一方だが、県や国の支援も期待できない。そんな街は全国至る所にあると思います。
そんな「昭和の廃墟」的な街並みをそのまま金をかけずに観光地として売り出す、新しい試みとして注目されるでしょう。
金山の街から5分の所にある道の駅飛騨金山ぬくもりの里温泉。
温泉施設がメインで隣に朝取れ横丁という農産物販売所がある。
今夜の宿泊場所の候補地だが、ちょっと夜も騒がしそうな印象。駐車場も狭いし。
取り合えず下呂温泉に向かう。
温泉街の入り口にあったスーパーで今晩の夕食を購入。さほど珍しいご当地食材はなかったが夕方2割引きになった総菜をゲット。
下呂温泉では「山形屋」とい旅館で日帰り入浴。
大浴場は至って普通。露天風呂は狭いし展望はほぼなし。これで1100円はちょっと高い。
お湯も透明無臭で特徴が全くありません。
下呂温泉はそもそも日帰り温泉施設や外湯がほとんどありません。かといって既存の旅館やホテルが日帰り入浴を積極的に受け入れているとは思えません。
時間が16時までと限られている所が多く、工事中で受け入れてませんという所も。
同じような古い温泉街で比較すると例えば有馬温泉は「金の湯・銀の湯」という定番の外湯がありますし、最近「太閤の湯」という大型の日帰り温泉施設が出来てます。
また城崎温泉は外湯が7湯と充実していて「御所の湯」のように立て替えてド迫力の外観の所もあれば昔ながらの内湯だけのものもあります。
これらの温泉地と比べると下呂温泉はなにも手を打っていない印象があります。各宿ごとには色々やってるのでしょうが「下呂温泉」としてイメージアップしていかないと、温泉地としての地盤沈下は止まらないと思います。
なんだか温泉評論家みたいにエラソーな事を言ってしまいました。