県知事選挙が終わりました。おおかたの予想どうりの結果だったようで。
選挙結果以外に投票事務に携わった者として気になるのが投票所のミス。
選挙のたびに必ずあるのですが、今回もありました。
まずは投票箱のふたが閉まらないというもの。非常に珍しいと思います。20分ほど開場が遅れたそうです。
もう一軒は受付人数と投票用紙の数が合わないというもの。これは毎回あります。当地でも前回あったので事前研修の時に特に注意するように言われました。
原因は恐らく投票用紙をもらわずに、入場券に候補者名を書いて投票してしまう、というパターンがほとんどだと思われます。
投票所ではまず入場券を確認して、次にパソコンでバーコードを読み込んで本人確認をし、それから投票用紙を交付します。
問題は最初に入場券を確認した後、一旦入場券を本人に返して次のパソコンの所に再度提出させるのですが、それをせずにそのまま記載台に行ってしまう人がいる事です。
当然、我々や立会人も注意はしていますが、混みあっている場合見落としてしまう可能性があります。
ですから自分が受付を担当している場合は、もらった入場券は本人には返さずパソコンの担当者に直接渡しています。
投票所のレイアウトの関係でこれができない所もあるかもしれませんが、全投票所で検討して欲しいと思います。
もう一軒のミスはちょっとあり得ない内容です。
1度投票に来た80代の人に、再度来た時にも投票用紙を渡して2重投票をさせてしまったものです。
2重投票は家族の入場券を間違って持ってきてしまった場合充分あり得ます。本人確認の不十分が原因ですが、顔写真があるわけでもないし「〇〇さんですね?」と確認して、「はい」と言われるとそのまま通してしまう可能性は大です。過去にもありました。
ただし今回はそれではなく、パソコンで個人認証したらすでに投票済みのエラーが表示された。この時点でお帰り頂くのが当然の対応なのですが、担当者はなんとエラーを解除して投票用紙を渡してしまったのです。その場にいた市の職員に相談もしたのに気付かず。
結局このおじいさんの2票はいずれも有効票だそうです。市の職員さんも当番制で毎日入れ替わりで、知識も我々とさほど変わりませんからさもありなん。こんな事をしていたらシステムでどんなに対応しても無意味になってしまいます。
私の行っていた投票所では問題はなかったと思われますが、入場券がほぼ欠陥品で閉口しました。
ハガキサイズの入場券で、ダイレクトメールなどによくある2回めくって開いて使うタイプ。ただ開かなくても宛名で自分の名前が書いてあるし、裏をみると宣誓書になっているのでそのまま切り取って持ってくる人のなんと多かった事か。開かずにハサミで切ってしまうとノリが強力なので、もう開くのが大変。
1回だけ開いて持ってくる人も多く、その場合も裏は自分の宣誓書ではないので、もう一度開いて書き直しとなります。この対応だけで要員がひとり余分に必要でした。
他市の入場券はもっと扱い易いようなので、次回の選挙からはぜひ改善して欲しいです。