正座ブログ

学校における正座罰についてのコミュニティ・ブログ「正座ブログ」にようこそ!

セクハラサイコロ

2010-11-03 21:47:00 | お仕置きとしての正座考
 先月末、埼玉県の小学校の6年担任男性教師が、トイレのスリッパを揃えなかったり、忘れ物をした児童への罰としてお手製の「セクハラサイコロ」を振らせ、男子の尻などを触っていたことがニュースになりました。
 この「セクハラサイコロ」は3種類あります。

①A:キス B:ハナクソ C:ハゲうつし D: くつのニオイ E:顔・ケツタッチ F:ゆるす
②A:恋人指きり B:かたくみ C:頭ナデナデ D:ハグ E:ツバホッペ F:ゆるす
③B:ハナクソ AとC~Fは、ゆるす

 ニュースでは、①と②が男子用で③が女子用というのもあれば、②も女子用というのもあります。
 ただ、総合すると男子に対してキスや尻を触ったことはあっても、女子に対しては犯罪的な身体的接触はなかったようです。

 このサイコロに書かれた罰は過激ですが、ほとんどの児童は冗談の域というか、単なる罰ゲームのように捉えていたようです。深く突っ込むと「体罰論」になってしまうので避けたいのですが、私がこのニュースを初めて聞いた感想は「牧歌的」ということです。

 昔は、こうした罰ゲーム的な指導は結構行われていたと思います。私の出た小学校でも先生とじゃんけんして体罰が決まるというものがありました。先生に勝てば罰は免除ですが、先生にグーで負けると「梅ぼし」、チョキで負けると「ほっぺたつねりあげ」、パーで負けると「サンドイッチビンタ」という「お仕置きじゃんけん」がありました。
 罰ゲーム的な要素を取り入れると、悪いことをしてストレートに罰を受けるよりもワンクッション置くことによって、罰の受け手に余裕ができるという効果もあろうかと思います。
 また、中学時代は「ケツペン」という尻叩き罰がありましたが、男の先生が女子生徒の尻を素手で叩くこともよくありましたが、生徒も受け入れていたし、問題になることもありませんでした。

 いずれにせよ、先生たちも大変な時代に直面しているようです。

34.体罰ビデオ構想5~放課後編~

2009-10-04 17:33:00 | お仕置きとしての正座考
帰りの学活が終わった。朝からケツペンや正座を食らってる上野亜美は、早々に帰ろうとしていた。いつもつるんでいる小原美穂と帰ろうとすると、美穂は探し物をしていた。
「美穂、どうしたの?何か探してるの?」
「うん。私の携帯がないんだけど、亜美、知らない?」
「えー、知らないよぉー」
 そんなやりとりをしていたところ、担任の原幸絵がやって来て、声をかけた。
「美穂、あんた体育の時間、携帯を机の上に置きっぱなしにしてたでしょ?預かってるから職員室に取りに来なさい。亜美も一緒に帰るんでしょ?あんたも一緒について来なさい」
「ハーイ」。美穂は答え、亜美と二人で幸絵の後に続いて職員室に向かった。

 教室から出てしばらく経ったところで、美穂は「ヤバッ!」と小声で叫んで、口に手を当てた。
「どうしたん?」。亜美は美穂に尋ねた。
「この間、マックに行ったじゃん?」
「うん」
「あん時、写メ撮ったでしょ?あれ、残ってる!ばっちし」
「えーっ!だから、私にも着いて来いって言ったんだ」
「たぶん、そうかも……」
「ってことは、絵理と遙もやばくね?」
「かも……」

 明倫女子高校では、携帯電話を持ち込むこと自体は校則違反ではない。もちろん、授業中にメールをしているところを捕まればタダではすまないが、問題は携帯に入っている写メだった。
 小原美穂と上野亜美、そして、隣のクラス2年4組の仁藤絵理と渡辺遙の4人は、小学校時代から同級生。この4人はいつもつるんで出かけたり、互いの家を泊まり合ったりするほどの仲良しだ。しかし、4人ともやんちゃ娘で、中学時代からの問題児だ。
 その4人が、日曜日にマックに行った。そこでハメを外して、タバコをくわえたり、鼻に突っ込んだりしてふざけて写メを撮ったのだ。彼女たちの携帯には、その時の写真がしっかり残っていたのだ。

               *

 2年4組。生徒指導担当の体育教師・平野真紀子のクラスでも帰りの学活が終わり、生徒たちが帰宅したり、部活に向かっていた。帰宅部の仁藤絵理と渡辺遙の二人も帰ろうとして昇降口に行ったところで、担任の真紀子から声をかけられた。

「絵理、遙。ちょっと、携帯出しなさい」
「えっ?!何でー。私、携帯持ってないし」。絵理が答える。
「嘘、言うんじゃないの!いつも授業中にメールしてるあんたが、携帯持ってない訳ないでしょ。カバン貸しなさい」

 真紀子は、絵理のカバンを取り上げると、携帯を見つけ出した。

「ほら、あるじゃない。嘘をつくんじゃないの!」

 真紀子は、取り上げた絵理の携帯の写メをものすごい勢いでチェックし始めた。そして、例の画像が見つかった。

「これは何?!」

 言い逃れはできない。観念した遙は、自ら携帯を真紀子に手渡した。当然、例の画像が見つかった。しかし、すべてをお見通しの真紀子は、遙に言い放った。

「遙、あんたもカバン見せなさい」

 真紀子は、遙のカバンを取り上げると、ポーチの中からタバコを見つけ出した。

「動かぬ証拠ね。二人とも口を開けて」
「えっ!?」

 二人が戸惑っていると、真紀子は突然両手で二人の鼻をつまみ上げた。呼吸ができない二人は、自然と口を開く。真紀子は、二人の口元を覗きこんで言った。

「二人とも歯にヤニがついてるし、タバコの臭いもするわね」

 真紀子は、二人の鼻から手を離すと、ビンタをお見舞した。当然ビンタを覚悟していた二人だが、鼻から手を離されたところでの不意を突かれたビンタはさすがに痛い。

「あんたたち、喫煙は停学モノだからね。職員室前で正座してなさい!」

 絵理と遙は、ビンタされた頬をさすりなが職員室前に行き、正座をした。

               *

 幸絵に着いて行った亜美と美穂は、職員室前で正座させられている絵理と遙を見つけた。先に正座させられてる絵理と遙は、「あんたたちも?」と指でジェスチャーした。美穂は「ゴメン!」と手でジェスチャーしながら、職員室に入って行った。

「そこに座りなさい」
 幸絵が自席に座り、亜美と美穂に指示した。当然二人の座る椅子はない。床に正座だ。
「もうわかってると思うけど、これは何?」
 幸絵は、美穂の携帯を取り出して、問題の画像を二人に示した。

「すみませんでした……」
 亜美と美穂は、神妙に答える。
「亜美、あんたの携帯も見せなさい」
 亜美は、おそるおそる携帯を幸絵に渡した。当然、例の画像が見つかる。
 真紀子は、「フゥーッ」と大きなため息をついた。

「二人とも、目をつぶって、奥歯をギュっと噛みなさい」
 亜美と美穂も当然ビンタは覚悟していた。やんちゃな二人は、幸絵や真紀子から何度かビンタを食らった経験がある。幸絵のビンタは、真紀子ほど強烈ではないが、目をつぶらせて左手を右頬に添えて右手で左頬を叩くビンタのため、恐怖感が増して、その分痛みが強く感じる。左目と左頬が、いつも恐怖でピクついてしまう。

 幸絵は、二人のあごを軽く上げさせると、パンッ、パンッとビンタをした。
「痛ってー!」
 小気味良い音が職員室内に響くが、明倫女子高校では日常的な光景のため、誰も彼女たちに目を向ける者はいない。

「喫煙は停学だけど、処分が決まるまで廊下で正座!」。幸絵は、二人に命じた。

                *

 職員室から出ると、先に正座させられている絵理と遙が「亜美と美穂も見つかったの?」と尋ねた。
「ゴメン!私がポカして、携帯を机の上に置きっぱなしにしたから」。美穂が答えた。
「なーんだ」
「まっ、しゃぁないよね」
 絵理と遙のあっけらかんとした答えに、美穂は安堵した。

 4人が正座していると、通りがかる先生たちは「またお前たちか!」と言いながら頭をはたいたり、説教をされたりして正座を崩す暇がない。また、明倫女子高校の職員室は、別名・お仕置き部屋であるため、先生に連れられて職員室に入っていった生徒が、ケツペンを受けてお尻を押さえながら帰っていった。
 一方、彼女たちの正座させられている廊下も、この日に先生たちから叱られた他の生徒たちも正座をさせられるため、多い時間だと30人近くが正座していた。

 午後7時。部活動も終わる完全下校の時刻になった。彼女たちの正座も3時間近くになり限界に近づいてきた。すると、職員室から平野真紀子と原幸絵が出てきた。彼女たち4人はほっとした。

「あんたたちのやらかした喫煙は、校則違反どころか法令違反で、本来ならば停学3日だけど、あんたたちが今回のことを反省して、次回からやらないと誓えるのならば、初犯ということも考慮して、記録の残らない1週間の早朝登校と教室棟のトイレ掃除で勘弁してあげるけど、どう?」。幸絵が尋ねる。

 亜美たち4人は、有無もなくその処分を受け入れた。「早朝登校」とは、午前7時から登校時間の午前8時25分までの約1時間半、職員室前の廊下で正座する罰である。トイレ掃除は、その期間中の放課後に教室棟にある6箇所のトイレを毎日1箇所づつ掃除する罰である。ただし、この罰掃除は、素手に素足でやらなければならないし、チェックも厳しいので嫌われている罰だ。しかし、彼女たち4人に選択の余地はない。

「そう。じゃぁ、これに懲りてタバコは二度と吸わないことね。それに、二度目はないからね。ハイ、正座終了」。幸絵は、彼女たちに言った。

 正座から解放された4人は、すぐには立ち上がれない。3時間近くの正座は、さすがに彼女たちにも堪えた。
 やっとの思いで立ち上がった4人は、カバンを持って帰ろうとすると、「誰が、まだ帰っていいと言った」と真紀子が厳しく言い放った。

「あんたたちにはまだこれが残ってるからね。ケツペン10発」。根性棒を平手に叩きながら、真紀子はニヤリとする。

「エーッ!まだあるのぅ」
「もう、勘弁してよー!」

「自業自得!今度タバコを吸うときは、お尻に聞くことね」。幸絵が厳しく言う。
 今日既に10発のケツペンを受けている亜美と美穂は、もうケツペンは勘弁してほしいと懇願したが、真紀子は「それはそれ、これはこれ。愛の鞭だから、いくよーっ!」と厳しい。

 4人は観念して、お尻を突き出してケツペンの姿勢をとる。

バシッ!、バシッ!、バシッ!……

 職員室前にこだまするケツペンの音とともに、

「キャーッ!」
「痛ったーいっ!」
「もう、ギブ、ギブ、ギブ!!!」
「マジッ、きついよぉー!」

という4人の悲鳴が上がった。

 やっとのことでケツペンの罰を受けた4人は、ほうほうの体で校門を後にした。4人ともカバンを持ちながら両手でお尻をさすっている。特に既にケツペン10発を受けていた亜美と美穂は辛そうだ。

「これ、マジで腫れてるよー」
「ケツ、割れてんじゃねぇ?」

「それより、明日7時にこれっかなぁ?」。絵理が言う。
「遅れたら、それこそケツプラスでしょ?」。遙が答える。

「そんなー!絶対、遅れられないよー!!!」
 亜美と美穂が、同時に叫んだ。

 やんちゃ娘4人の長い一日が終わった。

(終)

33.体罰ビデオ構想4~体育編~

2009-09-22 21:40:00 | お仕置きとしての正座考
 3時間目の休み時間。宮崎紗江は、急いで体育着に着替えていた。4時間目は、平野真紀子の体育の時間だ。遅れようものなら、それこそケツペンや正座の罰が待っている。紗江が着替え終わった頃、隣の席の佐藤美咲は、あたふたしていた。
「美咲、どうしたの?」
「ヤッバー、体育着忘れちゃったよ」
「えっ!?マジで。生理か何か理由つけて見学しちゃえば?」
「そんなのダメだよ。見学だって体育着だもの。マキブーには通用しないよぉ……。」
 平野真紀子の体育の授業では、たとえ見学であっても体育着の着用が義務付けられている。忘れた場合は、当然罰が与えられる。

 校庭には既に平野真紀子が待ち構えていた。生徒たちは次々に整列していく。そんな中、佐藤美咲がとぼとぼとやって来た。

「あら?美咲、体育着は?」
「すみません。忘れました」
「じゃぁ、校庭10周。ゴー!」

 美咲がトラックの周りを駆け出すと、準備体操が始まった。その準備体操が終わりに近づいてきた頃、上野亜美と小原美穂が、のんきにやって来た。

「コラーッ!お前ら、何分だと思ってるぅ!」

 二人は朝礼台の上で正座するよう命じられた。体育の授業がかったるいと思ったらしく、二人は、正座の罰を織り込み済みでわざと遅れてきたようだ。それを証拠に、亜美と美穂は、のんきにおしゃべりしている。
 一方、美咲は、懸命に校庭を走っている。亜美と美穂も自分の近くを美咲が通過すると、「ガンバー!」と真紀子に聞こえないように応援している。

 20分ほどで美咲は完走し、その後は亜美と美穂たちと一緒に朝礼台の上で正座して、体育の授業を見学することになった。本来ならば、グラウンドの上で正座だが、亜美と美穂のとばっちりを受けて、彼女まで朝礼台の上で正座になった。彼女にしてみれば飛んだ災難だ。

 そうこうしているうちに体育の授業も終わりに近づいた。しかし、亜美と美穂のもくろみを見破れない真紀子ではなかった。

「亜美と美穂を除いて解散!美咲。今度は忘れるんじゃないわよ」

「ハイ……」。美咲は懲り懲りした様子で朝礼台を降りた。

 紗江は、亜美と美穂はどうしてるんだろうと心配した。紗江たちクラスメートが、制服に着替え終わり、お弁当を食べ始める頃に、やっと亜美と美穂が戻ってきた。よく見ると、二人とも両手でお尻を押さえ、顔をしかめていた。

 残された亜美と美穂自身も、しばらく真紀子から説教されて解放されるものとばかり思っていた。しかし、真紀子は二人の魂胆をお見通しだ。二人とも説教だけでは済まされない。ケツペン10発をお見舞されて、やっと放免となったわけだ。

「マジ、きついよぉー!」
「マキブー、むかつくぅー!」

 クラス中、爆笑の渦に包まれ、二人ともさすがに懲りたようだった。

32.体罰ビデオ構想3~授業編~ 

2009-09-21 21:37:00 | お仕置きとしての正座考
 宮崎紗江と上野亜美は、生徒指導担当の体育教師・平野真紀子から叩かれたお尻をさすりながら教室に入った。
 朝の学活動に引き続き、1時間目は英語。2年3組の担任・原幸絵の授業だ。幸絵は、26歳でバレーボール部の顧問。面倒見が良く、姉御肌の性格のため、生徒からは慕われている。

「ハイ。じゃぁ、予習チェック始めるよ」
生徒たちは、今日のセクションの単語と本文を写したノートを開いて幸絵に見せる。幸絵の授業では、毎回授業で行うセクションの単語を書き写し、意味を調べ、本文と和訳を書く予習が義務付けられている。
「よしっ」
「OK」
「はい」
「……うーん、和訳が怪しいけど、まぁOK」
 次々とチェックし、北原友里子の所へやって来た。
「あら?友里子、予習は?」
「すみません、忘れました」
「ハイ。じゃぁ、ケツね」
 幸絵は、閻魔帳にチェックし、友里子は、立ち上がって前屈みの姿勢をとる。
幸恵のケツペンは平手で道具は使わない。しかし、バレーボール部の顧問であり、自身も小学校時代からバレーボールを続けているだけあって、その威力はかなりのものだ。

パンッ!

 いい音とともに、友里子はのけぞる。
「痛ぁー」
 友里子は両手でお尻をさすりながら床に正座する。
 予習忘れの罰は、ケツペンと正座で授業と決まっている。普段はやさしい幸絵も、この時だけは生徒を締める。

「ハイ、OK」
 続いて、上野亜美の所へ……
「亜美。あんた、また忘れたの?」
「へへ、すみませーん」
 亜美は、悪びれずにケツペンの姿勢をとる。
「さっき、マキブーから叩かれたばっかだから手加減してね」
「何が、マキブーよっ!平野先生でしょ」
 幸絵は、かなり思いっきり亜美の尻を叩いた。

バシッッッ!!!
「痛ぇーーーっ!!!」

 かなりの音だ。亜美はつらそうな顔で正座しようとする。
 幸絵は、閻魔帳にチェックしながら、
「亜美、あんたは前で正座。今度忘れたら廊下だから。リーチだよ」
「えーっ!」
 クラス中、大爆笑になった。亜美はしぶしぶ前に行き、黒板の前で正座した。

「ハイ、OK」
「ダメ、ケツ」
「ハイ」
「OK」
「ケツ」

 次々とチェックが進み、幸絵は小原美穂の所へ来た。小原美穂は、2年3組の問題児。上野亜美とともに教師たちに目をつけられている生徒の一人だ。 
「美穂、今日も予習やってないわね。あんた、やる気あるの?」
 幸絵は、亜美同様、美穂にも手加減無しのケツペンをした。
「あんたも亜美と一緒に前で正座してなさい」
「ハーイ」

 結局、この日は、北原友里子、上野亜美、小原美穂、佐藤莉奈、藤江春菜の5人が予習忘れでケツペン・正座となった。そのうち、亜美と美穂の二人が黒板の前で正座だ。 50分の授業時間の正座はきつい。まだ、友里子や莉奈、春菜の3人は、椅子を机代わりにしているので、疲れたら椅子に体重をかけたりできるが、黒板の前で正座させられている亜美と美穂はそれができない。途中、何度か腰を浮かせていたが、さすがに前でそれをやると目立ってしまい、幸絵から「動かない」と言われて、教科書で頭をはたかれていた。

 チャイムが鳴り、罰を受けた5人もようやく正座から解放された。亜美と美穂は「動けないよー!」と言って立ち上がるのに時間がかかっていた。

 宮崎紗江も何度かケツペンや正座の罰を受けたことはあるが、亜美や美穂たちほどではない。懲りない彼女たちを見ていると、呆れることもあるが、しっかり罰を受けている姿を見てると尊敬の念さえわいてくるから不思議だ。

 紗江は、亜美に罰がつらくないか尋ねたことがある。すると亜美は、
「だって、ケツ叩かれて正座させられるくらいしょうがないじゃん。ビンタよりはマシだよ」と、意外にあっけらかんとしていた。

31.体罰ビデオ構想2~登校編~

2009-09-17 20:03:00 | お仕置きとしての正座考
 体罰ビデオの冒頭は「登校編」。校門指導が舞台です。管理教育華やかりし頃は、校門に生徒指導の先生が立ち、服装や頭髪、所持品をチェックし、違反者に対しては体罰を加える光景が日常的にあったと思います。

※ 以下、人物団体名等は、すべて架空のものです。

 午前8時15分。私立明倫女子高等学校では、次々に生徒たちが登校してくる。校門前では、生徒指導担当の体育教諭・平野真紀子が、生徒たちの服装や頭髪、所持品に目を光らせている。校門脇には、彼女に摘発された生徒たち5人ほどが正座させられていた。

 宮崎紗江は、明倫女子高校の2年生。成績も生活態度もいたって普通の女子高生だ。
「おはようございまーす!」
 紗江はいつもどおり明るくあいさつしたが、真紀子はそんな紗江の服装を見逃さなかった。
「紗江ちょっと」
 真紀子は、紗江を呼び寄せる。
「紗江。あんた、ちょっとスカートの丈が短いんじゃない」
 紗江もいまどきの女子高生。学校以外ではスカート丈を短くしているが、駅に着いてスカート丈を戻すのを忘れていたのだ。明倫女子高では、スカート丈は膝下10センチと決まっている。紗江は、「やっべぇー」と心の中で呟くも、もう後の祭りだ。
 真紀子は、いつも携帯しているケツペン棒でスカート丈を計り始める。この棒は、観光地でよく売られている根性棒で、校則違反者の尻を叩くためのものだ。「ケツペン」(通称「ケツ」)と呼ばれるそのお仕置きは、思春期の生徒たちにとって恐れられていた。真紀子は、そのケツペン棒に目盛を振り、定規代わりにも使用していた。
「あんた、ぜんぜん10センチないじゃない!正座」
「はーぃ……」
紗江は、しぶしぶ正座の列に加わった。目の前を通り過ぎる他の生徒たちの視線が痛い。同じクラスの梅田麻友が、「紗江、がんばっ!」と言いながら通り過ぎた。紗江はこそっとピースサインを出して苦笑した。

 午前8時24分。登校時間まであと1分。真紀子のカウントダウンが始まった。
「ほらっ!あんたたちぃー、早くしないと校門しまるよぉー!」
 生徒たちは猛ダッシュで校門に駆け込む。校門が閉まってしまったらアウトだ。
「10、9、8……」
 次々と生徒たちが走り込む。
「3、2、1、はい、アウトーっ!」
 校門がガラガラと音を立てて閉まる。2人ほどの生徒は、ギリギリ駆け込んで遅刻を免れたが、4人の生徒が今日はアウトとなった。その中に紗江と同じ2年3組の上野亜美がいた。亜美は、クラスのムードメーカー的な存在で、それが過ぎて時々ハメを外すことがある。真紀子のケツペンが炸裂することも何度もあり、彼女から目をつけられている生徒だ。
「亜美っ!あんたまた遅刻?」
「ハイ、すみませんっ!痛っ!」
 亜美が、息を切らしながら答えると、真紀子は持っているケツペン棒の角で亜美の頭をコツンとたたいた。

「さぁ、あんたたちお尻出して」
 校門指導で捕まった8人と遅刻者4人に対して、ケツペンの罰が始まった。
 亜美は、紗江の横に並んで前屈みになり、お尻を突き出した。
「紗江は、今日どうしたの?」
 亜美が、紗江に尋ねる。
「スカート丈」
「えっ、戻すの忘れたの?」
「うん。忘れた」
「まっ、私も人の事いえないけどね」
 そうこうしているうちに、紗江のお尻にケツペンが炸裂した。
「痛っ!」
 続いて亜美が犠牲に。
「痛ってぇー!」

「ハイ、戻ってよし!遅刻の4名は、放課後職員室前で正座するように」

 違反者たちは、ようやく罰から解放された。
 紗江と亜美も痛むお尻をさすりながら、教室に入っていった。

(終)

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