刈谷市美術館へ、宇野亜喜良展を見に行ってきました。
宇野亜喜良氏は1934年生まれの91歳、戦後の高度成長期を企業とともに駆け上って来たイラストレーターです。少し年下に横尾忠則氏がいますが、こちらの方が世間には知られていた気がします。それは、なぜか?
宇野亜喜良氏の作品は企業の広告やポスターのイラストが大半でしたから、あまり個人名が出てこなかったと推察しています。その点、マスコミに売るのが上手な横尾氏のほうが名前としては売れていたかも。
しかし、宇野亜喜良氏は、実に多作の人ですね。膨大な作品が残っています。
それに、やはり若い頃からお上手ですねぇ。デッサン力というか、当たり前ですがイラストがお上手ですねえ。もう、膨大な作品数が展示されています。それも大企業の広告作品が実に沢山。画学生なら是非、見に行くべきでしょう。11/9まで。
時代は、キュビズムのピカソや、シュールレアリズムのサルバドールダリの頃ですから、それらの影響を受けているかもしれません。作品には、シュールやサイケの傾向が多くみられる気がしました。
撮影自由な作品が多いので、何点か紹介いたしましょう。
↓ 少し頭の中がメルヘン? 発想が面白いですよねえ。
↓ もしかしたら、おしりあい?
↓ アイロニーが効いています
↓ これも同じくアイロニーたっぷり
↓ サイケデリックですねぇ
↓ こんな造形物も作っています
↓ 越路吹雪さん、よく似ていますよねぇ
↓ 多少エロ系の作品もあります。
↓ モンローとキリストのラブアフェア?
↓ "静かの海 の恐怖" というタイトルが付いていました。
私は、ジュディオングの "女は海" という歌を連想しましたよ。
まさに、静かでも・・・深い海の恐怖ですね。
今回の展覧会を見ますと、宇野亜喜良という人が、じつに多才・多芸な人だったことが分かります。ピカソがそうでしたが、多作の芸術家は長命です。いつまでも、ご活躍を期待しています。(^-^)
さて、
刈谷市は明るくきれいな街でした。美術館も立派で、隣の図書館も立派、さすがに、豊田自動織機とデンソーがある町は財政豊かだなと思いました。 (-。-)y-゜゜゜