9 月9日~10月1日まで、かごしま県民交流センターにおいて、「マチュピチュに魅せられた日本人と古代アンデス文明」展が開催されましたが、私は最終日の10月1日の午後から見てきました。
南米に花開いた古代アンデス文明は、文字や鉄を持たずに、巨大な石造建造物や、優れた土器。織物、黄金装飾品などを発達させたユニークな文明ですが、その研究に果たした日本人の功績については余り知られていませんでした。今回の展示では日本人の功績と発掘された内容、研究成果等が展示されていましたが、展示内容について専門スタッフから説明を受け、理解を深めることができました。特に印象に残った内容を中心に紹介します。
①野内与吉と天野芳太郎のマチュピチュでの出会いが日本人によるアンデス研究の出発点となり、その研究成果は子孫に引き継がれて現在に至っている。
②古代アンデス文明・・〇古代アンデス文明文は文字がなかったが、スペインに征服され、スペインの植民地となってから、スペイン語で歴史が記述されるようになり、前の時代を「古代」と総称されるようになる。 〇インカ帝国が榮たのは、15世紀から16世紀にかけてであり、アンデス文明はインカより前の時代が長い。チャビン文化に代表される形成期と呼ばれる大きな神殿の時期は紀元前3000年までさかのぼる。〇アンデス文明には、鉄の利用、車の利用がなかった。巨大な石造建築は、素手と石器により築造された。
③アンデスの多様な自然環境・・標高によって異なる気候帯より、それに適した作物が栽培され、作物の栽培に適さない高地はリャマ、アルパカが放牧されている。・・アンデスで栽培化された植物で日本でも知られているもの・・トウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ、インゲンマメ数種、トウガラシ、ピーナツ、カボチャ、タバコ、トマト、アボガド、パイナップル、など・・スペイン経由で世界に広まった。
展示内容の一部について紹介しましたが、写真でも紹介し、資料の一部をスキャンすて添付します。
会場受付
説明(1)・・土器の変遷
説明(2)・・高低差を利用した土地の使用
説明(3)・・民族楽器
説明(4)・・織物
マチュピチュに魅せられた日本人の説明
アンデス文明年表
ビデオ上映
写真パネル・・マチュピュチュを上空から見た写真
写真パネル・・巨石群の写真
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