5月12日〔土)10時~姶良市加治木福祉センターにおいて、加治木史談会総会・講演会が開催されました。
〇加治木史談会総会・・「開会のことば」「会長挨拶」「議長選出」が終わり、平成29年度会務報告、決算報告、監査報告があり、一括承認された。次に平成30年度事業計画(案)予算(案)が審議され一括承認、平成30年度役員の一部変更が提案され承認された。
〇講演会・・【講師】 県立図書館史料集刊行委員会委員 中野 翠 先生 【演題】『西郷隆盛の明治維新への道』・・講師紹介の後に、講師が登場して、配布資料により講演が行われましたので、その一部を紹介します。
①大河ドラマと史実について・・大河ドラマでは史実の幹の部分以外の枝葉は歴史上ありえないことでもドラマを面白くするため取り入れられている。(例・・①西郷隆盛と糸さんは年齢が16歳も違うが、ドラマでは最初から糸さんが登場している。住む場所も違うので史実としてはありえない。②島津斉彬に西郷少年が出会う場面も史実ではありえない)
②西郷の姓の由来・・祖先は肥後国菊池にある西郷の出身(郷の西側にあるので西郷)・・1700年頃来鹿し、島津家に仕える。
③島津斉彬の側近に抜擢され修業に励む・・江戸藩邸の庭方役として藩主の使者・篤姫の将軍家輿入れ担当。橋本佐内らとの交流で見識を磨く。
④逆境に耐える・・島津斉彬の死、安政の大獄・・月照との入水(生還)・・奄美大島に潜伏・・愛加那を島妻に・・鹿児島に帰るが島津久光の怒りを再び離島へ・・漢詩・書道を学ぶ。「敬天愛人」思想→1864年帰藩
⑤幕末の中央政治の表舞台で活躍・・公武合体→大政奉還・討幕、新政府樹立と戊辰戦争を主導、江戸城無血開城を実現、幕府方荘内藩に寛大な処分など
⑥明治初期の政府を懸命に牽引・・廃藩置県の断行→中央集権体制(県令派遣)・・北海道に屯田兵制度・・朝鮮外交策(遣韓論)が否決され辞職→大久保に国政託す
⑦西南戦争勃発・・1877(明治10)年2月15日西郷軍私学校隊13000人・徴募隊10000人→熊本城目指す・・西郷軍敗退・・城山籠城・・9月24日西郷自決
⑧西郷隆盛の人物像・・写真を撮らなかった。身長180㎝弱、体重110k、人格:多大な諸体験→万民の心が天の心・・「敬天愛人」の実践哲学(常に下から目線で判断)
⑨明治維新150周年、私たちは何を学ぶべきか・・教養文化力による人づくり・・共存・共助の精神で各自ができる範囲で地域の活性化に努力する。
以上が講演の概要ですが、会場の様子を写真で紹介し、資料の一部をスキャンして添付します。
開会あいさつ
会長あいさつ
議長選出・総会の議事進行
講演会開始・・講師紹介
講師の自己紹介・講演開始
講演中の講師
講演の最後・・質疑応答・・お礼の拍手
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