5月30日(火)午後3:00~4:30まで、かごしま空港ホテル(霧島市)において、姶良伊佐法人会主催の講演会が開催されたので、事前に電話で申し込んで参加しました。
【講師】:外交ジャ-ナリスト・作家「手嶋龍一」氏
【テーマ】:「プーチンの戦争、その衝撃を読み解く~ウクライナの戦争いと台湾有事の行方~」
【講演の概要】
司会による講師の紹介の後、講師が登場して、今回の講演会に来ることになった経緯の説明の後にパワーポイントを使って講演が始まりました。
写真撮影禁止のためメモを取りながら講演を聞きましたので、メモの中から一部を紹介します。
①G7サミットとウクライナ大統領の参加・・当初はウクライナ大統領はオンライン参加の予定であったが、フランス政府専用機で参加することになり、注目を集めた。ウクライナとしてはF16戦闘機供与問題など対面で解決したい問題があったので危険を冒してまで参加したものと思われる。
②ザポリージャ原発のロシアによる占領と核戦争の危険・・原発が破壊されることによる核爆発と放射能汚染及び戦術核の使用についての危険・・西側は注意深く対応している。
③ウクライナとロシアの停戦条件の違い・・ウクライナは占領された領土の全てを取り返すまでとしているが、ロシアはロシアに編入した4州はそのままにした状態での停戦を考えているので、停戦の条件が合わず戦争の長期化は避けられないと思われる。
④ウクライナの戦いについてロシアと中国の首脳の考え・・ロシアは中国の援助を希望しているが、中国は直接の援助は躊躇して間接的な援助を行っている。ロシアは台湾問題については中国を支持している。
⑤ウクライナの戦いに対するアメリカの立場・・アメリカ兵の死傷者は出ないので、戦争が長期化しても武器等の援助だけすればよいと考えている。
戦争が長期化すればアメリカの産軍複合体が潤うという考えもある。
⑥ウクライナの戦いと台湾有事の行方・・アメリカはウクライナでは武器等の援助を行い台湾有事になれば台湾に対して対処が必要になるので、二正面作戦となる。
台湾に対しては、アメリカはあいまい戦略をとってきたが、バイデン大統領が台湾有事になれば参戦すると明言したことで、台湾有事についてステージが一段上がったと考えられる。
⑦台湾の半導体問題・・最も最新鋭の半導体の製造は台湾で世界の大半を製造しており、台湾有事になれば、中国の空軍は7分で台湾の半導体工場に到達することができる。
世界の半導体の安全保障体制を維持するためには、最新鋭半導体製造の分散が必要となっており、日本でも最新鋭半導体製造の努力が続けられている。
以上、講演内容の一部を紹介しましたが、講演前の会場の様子を写真で紹介し、資料をスキャンして添付します。
受付
講演前の会場
講演前の画面
【資料】