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黎明館企画展「分家のチカラ・弟たちの役割」・・・鹿児島県歴史資料センター黎明館

2017-04-30 09:09:40 | 日記

1月31日~5月7日まで、鹿児島県歴史資料センター黎明館において、黎明館企画展「分家のチカラ・弟たちの役割」が開催されていますが、私は鹿児島市へ用事で行ったついでに、4月29日に見てきました。

鎌倉時代以来の薩摩・大隅・日向三箇国守護の自負を持つ島津氏は、有力な分家が生まれ、それぞれ支流(本家から分かれた家の系統)を形成してきた。 一方島津氏本家の家督は必ずしも安定していたわけではなく、兄の家から弟の家へ、又は支流の家へと、大きな交替があったり、弟たちが活躍する時代もありました。

今回の企画展では、12世紀末から19世紀後期に至る、島津氏本家と支流諸家の歴史、本家の弟たちの果たした役割が紹介されています。

序章・・島津氏本家の家督・・島津氏は、鎌倉幕府を開いた源頼朝の御家人忠久を初代として、江戸時代まで一貫して南九州に存続し、その間、多くの分家が生まれ、支流を形成しています。一方で、本家の家督をめぐる対立と交替の歴史もありました。

第一章・・島津氏支流諸家・・島津氏本家から分かれた家は、それぞれ支流を形成しますが、鎌倉時代後期以降、室町時代から戦国期にかけての、本家の動きと、その間に生まれた支流諸家の資料が展示されています。

第二章・・島津義久と弟たち・・15代貴久には、長男義久と、二男義弘・三男歳久・四男家久の四兄弟の息子がいました。ここでは、豊臣・徳川政権と向き合わざるをえなかった、16代義久と義弘ら弟たちを中心に紹介されています。

第三章・・江戸時代の分家・・18代・初代藩主家久は、幕府への対応や、後継者問題、家臣団の統制に苦慮しました。江戸時代の本家からは、加治木家や花岡家が分かれ、越前(重富)家が再興されます。これらの分家を含み、本家を中心とした薩摩藩の家格が形成された経緯が紹介されています。

第四章・・島津久光と玉里島津家・・玉里島津家は、明治4(1871)年、島津久光を元祖として新たに樹てられた家で、兄の28代11代藩主斉彬の遺志を受け継ぎ、島津藩を統率して中央政界に大きな影響を与えた久光の足跡について紹介されています。

終章・・桂久武・・島津氏支流の日置島津家出身で、同じく支流の桂家に養子として入った、桂久武関係の資料が紹介されています。

今回の企画展は、関連する資料が多く展示されており、全てを読む時間はなかったので、主な内容について見て回りましたが、特に印象に残ったのは、島津家本家を中心に家格が厳格に決められ、体制が維持されていたことでした。

平成29年度からは70歳以上の県民は、アンケートに協力すれば入場料が無料になるため、本人確認の資料を提示し、アンケートに記入して、初めて無料で見学することが出来たので、今後も利用したいと思っています。

屋外には「鶴丸城 御楼門・御角櫓の建設について」の表示や堀の外側にツツジが咲いていたので、ついでに写真を撮ってきたので特別企画展関連資料と共に紹介します。

「鶴丸城 御楼門・御角櫓の建設について」の表示

堀の外側のツツジ

入場口

企画展の看板

※写真をクリックすると拡大し左上の←をクリックすると戻ります。

        

    

 

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2 コメント

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Unknown (藤井)
2017-05-01 12:03:06
アンケート協力で無料。有難うございました。
返信する
公共施設の無料サービス (ゆき)
2017-05-08 10:45:25
私もこの企画展を90才の父と観に行きました。
後期高齢者の料金サービスがないか試しに訊いたのですが、その時には「特にサービスはありません」とのことでした。

つい先日地元テレビの番組で無料になると紹介されていたので「えっ?!」と思いましたが、今年度からのサービスだったんですね。
私たちが行ったのは前年度(2月かな?)でしたので、サービスは受けられませんでした。残念。

もう一度くらい行こうと思いながら、7日で終わってしまいましたね。

御楼門と御角櫓、我が家でも寄付致しました。
出来上がるのが楽しみです♪
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