黎明館企画展「調所広郷(ずしょひろさと)とその時代」が鹿児島県歴史資料センター黎明館で開催されていたので7月22日に見てきました。
調所笑左衛門広郷(1776~1948)は鹿児島城下の下級武士の家に生まれ、島津重豪に茶道で仕えたのち、孫の斉興の側近となり、薩摩藩の財政再建と藩政全般の改革に取り組み、その成果によって幕末維新期の活躍の基礎を築くことが言えますが、改革の光と影の部分にもスポットをあてた企画展でした。
企画展の構成は、第1章「薩摩藩の財政危機」、第2章「調所広郷」の登場、第3章「改革の展開」、第4章「改革ののちに」に分かれていて資料によって詳しく説明されていますので興味のある人は見ることをお勧めします。
奄美の黒砂糖の専売制で当時の奄美大島の人々が大変な苦労をされた影の部分はありますが、薩摩藩の財政再建とその後の薩摩藩の活躍の基礎を作った人物として、再評価される人物ではないかと思っています。
入場口の看板
企画展入口の看板(館内は撮影禁止)
視野の広いのに、驚いています。
写真入りで、実感満点。