新型コロナウイルスに関する様々な情報は、テレビ、ラジオ、新聞、インターネット等で連日報道されており、断片的な知識は持っていますが、総合的に考える機会があればと思っていたところ、書店で文芸春秋5月号が目についたので購入しました。
途中まで読んだところで、4月27日、母の突然死に遭遇して、読む機会がなかったのですが初七日も終わり、時間ができたので今日(5月5日)続きを読むことができました。
「特集・・コロナ戦争~日本の英知で疫病に打ち克つ~」の執筆者は作家、歴史学者、大学名誉教授、元大阪府知事、東京都知事、大阪府知事、元厚生大臣、医師、武漢市中心病院 救急科主任の方々がそれぞれの立場で書かれており、読みごたえがありました。
特に印象に残った内容の一部を二つ紹介します。
①みな本性を現わす人(国)日本人へ特別編~上下水道を完備したローマは三百年もの間、疫病に襲われなかった・・イタリア在住の作家「塩野七生」
イタリアへの感染経路は二つ(ドイツに派遣された中国人、中小企業のビジネス関係中国人)・・外出禁止下のローマ・・マスクをめぐる攻防・・日本の現状についての疑問・・日本もときどきは、自国フアーストになってはどうだろう・・それにしても、なぜ発生源はいつも中国なのか、という疑問をつきつける報道関係者がいないのは不思議ではないか・・これへのキーワードは「清潔」・・一帯一路もけっこうだが、まずは中国全土に上下水道を張りめぐらせてはいかが?(3月21日記)
②中国政府に口封じされた武漢・中国人医師の手記・・武漢市中心病院 救急科主任 アイ・フエン・・3月10日、中国共産党系人民出版社傘下の月刊誌「人物」に武漢市中心病院 救急科主任 アイ・フエン医師のインタビュー記事が掲載された。だが、発売と同時に回収され、インターネット掲載記事も2時間後に削除され、転載も禁じられた。しかし義憤を覚えた市民たちが、外国語、絵文字、甲骨文字、金石文字、モールス信号、点字、QRコードを駆使して記事を拡散させた。本稿はその全文の日本語訳である。
武漢市中心病院は・・華南海鮮市場の近くにあり・・新型ウイルスの流行にいち早く警鐘を鳴らし・・地元公安当局から「訓戒処分」を受けた眼科の李文亮医師も武漢市中心病院の勤務医でその後、自身も感染して亡くなってしまうが・・武漢で真っ先に告発した医師の悲劇として世界に大きく報じられた・・
赤丸付きのキャプチャ画像・・当局の「口封じ」・・「警鐘」を最初に提供した・・救急科で感染予防を徹底・・仲の良かった同僚の死・・最前線だった救急科・・涙すら出てこない・・以前の充実した「忙しさ」・・医師や看護師も次々と・・軽視された救急科・・あまりに大きな代償・・幹部からの謝罪はなかった・・今回の出来事を通して私は、一人一人が自分の独立精神を持つべきだということが証明されたと考える・・立ち上がり真実を語る者が必要なのだ・・誰かがそうしなければならない・・この世界では異なる声が必要とされている・・(劉燕子訳)
今回、文芸春秋5月号「総力特集」コロナ戦争を読んで、報道されている断片的な情報では全体像は理解できないと感じました。興味のある人は購入して読まれることをお勧めします。
文芸春秋5月号の表紙及び「総力特集」コロナ戦争の目次をスキャンして添付します。
表紙
目次