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教養懇話会(86回)「世界に誇るべき日本の技術」・・・姶良市ふれあいセンター

2014-03-20 15:08:46 | 教養懇話会

3月20日、姶良市加治木町ふれあいセンターにおいて教養懇話会(第86回)が開催され、今月はNさんが当番で「世界に誇るべき日本の技術」についてをA4版3枚にまとめて発表されましたが、Nさんの了解を得たので概要を紹介します。

○【世界に誇るべき日本の技術】

1 鉄道のレールと車両・・・鉄道が安全に運行するためには車輪と車軸が重要で、これを一緒に鍛造する技術をもっているのは世界で新日鉄住金1社である。またレールも重要であるが、重い長大な素材を均一に加熱して作れる技術をもっているのは、世界で新日鉄住金及びJFE(川崎製鉄・NKKの合弁会社)の2社しかなく、世界中から注文がきている。

2 原子力空母の修理設備・・・アメリカ第7艦隊には原子力空母が2隻あるが、メンテナンスや修理のためのドッグは地球上に4か所しかなく、そのうち2か所が日本にある。もし、日本にドッグがなかったら、いちいちアメリカに帰ることになり、アメリカ第7艦隊の活動は日本を抜きにしては考えられない。

3 シェールガス採掘用パイプ・・・シェールガス採掘では地下2000mまでパイプを通し、500~1000気圧の高圧の水を通して岩に割れ目を作ると、押し出される形でガスが出てくる。パイプは高圧に耐える頑丈なものが要求されるが、日本の新日鉄住金やJFEなどが作ったパイプは頑丈で繰り返し使えるので、日本の高度なパイプ技術がなければ効率よく採掘できない。

4 技術貿易で日本は1兆9704億円の黒字・・・1992年以来、日本は特許の貿易で黒字になり、1996年からは世界のすべての国に対して黒字を計上している。日本の技術力に依存する国が増え、日本の特許なしにはやっていけない状態になっている。

5 日本の技術がなければ原発は作れない・・・製造業離れが進んだアメリカでは、今では単独で原子炉を作っているメーカーはゼロである。原子炉製造には日立、東芝、三菱重工の日本メーカー3社が必ずかかわっている。日本は産業用の検査技術が優れており、三菱電機の作っている検査装置が世界最大といわれており、原子炉の検査で使用されている。

6 高性能フイルター・・・ガスタービンを動力源とする戦車には土埃をろ過するため高性能フイルターが必要であるが、この高性能フイルターを作れるのは徳島にある和紙の会社だけである。このフイルターは原子力空母、原子力潜水艦にも使われていて、この製品がないとクリーンルームは作れないのである。

この他にも炭素繊維など世界最高技術を持った会社が全国各地にあるのが日本という国であり、今後、この技術を継承して発展させるためには、若い技術者が誇りをもって仕事ができる環境を整えることが重要である。

※写真をクリックすると拡大し2回クリックすると更に拡大します。左上の←をクリックすると戻ります。

  

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