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教養懇話会(99回)「タノカンサアについて」・・・姶良市ふれあいセンター

2015-06-18 20:35:52 | 教養懇話会

6月18日、姶良市加治木町ふれあいセンターにおいて教養懇話会(第99回)が開催され、今月はYさんが当番で「タノカンサアについて」を、本文をA4版5枚にまとめ、参考資料として、えびの市歴史民俗資料館作成の「田の神さあMAP」を添付して発表されました。Yさんの了解を得たのでその概要について紹介します。 なお、発表資料はスキャンして添付してあります。

○はじめに・・・田の神は農耕の神として五穀豊穣・田畑守護・諸人快楽などを願って造立されたもので、「タノカンサア」を祭る習慣は、旧薩摩藩独特のものらしい。江戸時代の頃、薩摩藩は幕府からの普請要請により、財政が苦しく、新田開発や年貢米の取立てなどが厳しく、農民の生活は苦しい状態であった。、「タノカンサア」は生活の楽しみを求める農民たちの切なる願いが込められてつくられた生活文化であると言われている。民具と同じで、時代とともに消滅したり、うとんじられていく現状なので、「タノカンサア」に視点をあててみたいと思い取り上げることにした。

○本文の項目・・・①田の神とは・・②田の神信仰の起こり・・③田の神信仰の形態・・④田の神の制作年代・・⑤田の神の型・・⑥島津藩と田の神講・・⑦その他・・(回り田の神・おっとい田の神・田の神舞)

○フイルドワークで現物をみたいタノカンサア・・吉原・日木山里・高井田・上木田・・(現地に足を運んだところは写真で紹介)

○おしまいに・・人々の価値観は大きく変わってきたが、タノカンサアの背景に見えてくるものは、それぞれの時代に農耕に従事した人々の生活文化であり、ささやかな幸せを求めてきた農民の人々の祈りや想いであろう。

以上が発表の概要ですが、添付した資料に詳しく掲載してあります。なお現地に足を運んだものを写真で紹介します。

 

吉原・・「田の神舞型」 場所・・日木山川堤防沿い

日木山里(町指定文化財)

高井田・・田の神舞型  場所・・高井田田園を見下ろしたところ

上木田(県指定文化財)・・神像型  場所・・隈姫神社前

上木田・・田の神舞型  場所・・上木田公民館内

※写真をクリックすると拡大し2回クリックすると更に拡大します。左上の←をクリックすると戻ります。

     

     

    

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