2月14日、姶良市加治木小校区公民館主催による、平成26年度「校区歴史講演会」が校区公民館で開催されました。
演題:「ドラマチックな姶良の歴史」
講師:姶良市教育委員会 関 一之 先生
校区公民館長の挨拶と講師紹介の後に、講演はパワーポイントを使って行われましたが、今回の講演は、姶良市とゆかりのある人物とドラマを関連ずけたユニークな講演会で、登場人物は戦国時代から明治までの人物を中心にした内容でしたので講演の一部を紹介します。
●天璋院篤姫と光蘭院貞姫・・・貞姫・篤姫相関図によると、篤姫は今泉島津家から島津本家の養子になり、さらに近衛家の養子になって、徳川将軍家に嫁ぎ、明治維新後は徳川家達を養育する。貞姫は加治木島津家から島津本家の養子になり近衛家に嫁ぎ、その子「泰子」は徳川家達と結婚する。また、貞姫の孫は内閣総理大臣になった近衛文麿。(姶良市加治木の詳矛神社には近衛文麿の文字が残っている)
●島津家本家には24代、25代と続けて加治木島津家から島津本家の当主になっており、25代の重豪は特に多くの子供を将軍家や各大名家に嫁がせたり、養子に行かせて大名のネトワークをつくり、そのネットワークが次の時代で活かされた。
●島津義弘と黒田官兵衛・・・島津家が九州の大部分を手中の納めた時に、豊臣秀吉と黒田官兵衛を中心にした策略により島津家は敗退し和睦した。現在、島津義弘公を中心とし大河ドラマを推進するための運動が進められているが、姶良市には伊集院にあるような島津義弘公のシンボルとなる銅像がないのが残念である。
●伊丹明と曾木隆輝・・・映画「二つの祖国」の伊丹明はアメリカ生まれであったが3歳の時に加治木に帰ってきて加治木で生活していたが、太平洋戦争の勃発でアメリカに帰され、アメリカの軍の通訳として活躍。加治木出身の曾木隆輝がドイツ大使館勤務の時に外務省と鹿児島弁を使って最高機密を語ったところ、アメリカ人にはわからなかったが、伊丹明が加治木で生活した経験で鹿児島弁と分かり解読に成功。(公民館長と文化部長がそのやりとりを会場で実演)
●その他に「加治木銭」。「御里窯跡出土茶入」。「くも合戦」。「四神」と「亀墓」。「村橋久成」。大河ドラマ「竜馬伝」「翔が如く」と「白銀坂」「龍門司坂」と薩摩の道。「千迫遺跡出土縄文土器の分布図」と関連して歴史から学ぶまちづくり。など多くの事例と姶良市の繋がりについて講演があり認識を新たにしました。
講演の後に副館長より三線の演奏で「アサッドヤユンタ」「赤トンボ」「花」の3曲が披露され、閉会しましたが、講演会の様子を写真で紹介します。
開会あいさつ(校区公民館長)
講師あいさつ
パワーポイントによる講演の始まり
鹿児島弁と最高機密暗号
鹿児島弁による最高機密暗号の実演
長年墓地の亀墓と四神の関係の説明(玄武・・亀・・北)
講演の終わり
副館長より三線の演奏で「アサッドヤユンタ」「赤トンボ」「花」3曲の披露
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