企画展「縄文人のこころと祈り」が黎明館で1月17日~5月6日まで開催されていますが、鹿児島市に出かけたついでに2月15日に見てきました。
縄文時代の人々の、かたちに残らない「縄文人のこころと祈り」を知るてがかりに、土偶や石刀、石棒など、実用をはなれた特殊な土製品・石製品などが紹介されていました。
第1章 縄文時代早期の南九州・・・縄文時代のまつりや儀式、全国的にも珍しい縄文時代早期の土製品や異形石器などを紹介
第2章 縄文時代前・中期の祈り・・・全国的には縄文時代後期以降とされていきた石刀や石剣の序章とも見られる県内出土の稀少な資料の紹介
第3章 縄文の赤・・・赤色顔料の入った土器など「縄文の赤」について紹介
第4章 軽石製岩偶の世界・・・軽石を素材に線刻や造形で人形を表した軽石製岩偶や石棒を紹介
第5章 祈りのかたち(縄文時代後・晩期)・・・縄文時代の精神文化がクライマックスをむかえる時期。司祭者の権威の象徴とも言われる石刀や石冠などを紹介
縄文時代は現在から見て余りにも遠い昔と感じていましたが、今回の企画展を見て、縄文時代の人々も現代と同じように、その時代を一生懸命に生きていたのだと、改めて感じることができました。