髪見!十人十色

市川の理容室の店主が綴る日記です
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回遊魚と貧酸素水塊

2022年09月26日 | W.F.C水釣会(Wednesday Fishing Club)
台風17号が発生したそうです。

しかしながら、関東地方にはそれほど影響がないみたいですね。

明日の夜から、「第四回:東京湾奥青物調査」に出かけますので、とりあえずホッとしてます。

しかしながら、困ってしまうのが「貧酸素水塊の分布」です。

東京湾はご存知の如く、入り口から一度狭まり(富津岬~観音崎)また広がっていく、奥行きのある湾になってます。

湾の一番北側(奥)が、東京都と千葉県北西部の海岸線となります。

神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶラインまでは、それなりに酸素を含んだ水塊があるのですが、そこから一度貧酸素の水塊が広がり、荒川や江戸川の河口部で、少し酸素が供給されるような感じです。

何が一番困るって、回遊魚は黒潮に乗って関東地方にやってきます。

つまり、東京湾の入り口からベイトとなる小魚を追いかけて、東京湾奥に入ってくるのです。

常に泳ぎ続ける回遊魚には、多くの酸素が必要となります。

その酸素を含む水が、途中で途切れてしまうのです…

これでは、回遊魚にとって「貧酸素水」という壁が存在しているようなものですね…

さて、表面を覆った貧酸素水を取り除くにはどうすればいいのでしょう?

南風がいいのか? 北風がいいのか?

答えは「北風」だそうです。

南風が吹くと、表面の海水がどんどん東京湾の奥に運ばれます。

運ばれた海水は、やがて陸地にぶつかって逃げ場を失い、海底へと沈み込みを始めます。

表面にある貧酸素水が、南風で湾奥の海底にまで入るようになるのです。

北風が吹くと、表面の海水は東京湾から押し出されていきます。

東京湾から押し出された分、海底の海水が東京湾奥に底を伝って運ばれてきます。

陸地にぶつかった海水は、海底から表面へと押し上げられることになります。

この海水には適度な酸素が含まれているので、やがて湾奥の海水は、この酸素が含まれた海水と入れ替わります。

そうなったら、回遊魚も湾奥まで入ってきやすくなるでしょう。

今夜遅くから、水曜日の昼頃にかけて、それ程強くはありませんが北寄りの風が吹くみたいです。

そして、今は「大潮」の時期ですので、黙っていても海水が大きく動きます。

もしかすると、次の東京湾奥青物調査では、釣果が出るかも知れません。
(行ってみないと判らないんですけどね…)

かなり期待してます。
(毎回、期待だけは大きいんですけどね…)

今のところ、高洲海浜公園を予定してますが、明日の貧酸素水塊予想を見て、茜浜に変更も考えてます。

釣りも、こうやって色々と科学的に考えると、今までより釣れる確率を上げられるんじゃないかと思ってしまいます。
(考えても釣れてない現実があるにはあるんですけどね…)

さてと、今日もこの辺で…

おやすみなさい。


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