髪見!十人十色

市川の理容室の店主が綴る日記です
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社会人としてのヘアスタイル

2021年04月12日 | 
今日、あるお客様に相談された事がある。

「今年から社会人なんですけど、ツーブロックってどう思われるんでしょう?」

詳しく話を聞いてみると、

①学生時代、ツーブロックにしていたが、社会人としてどうなのか判らないので、とりあえず伸ばしていた

②どちらかというと、ツーブロックから卒業したい

③短く借り上げるのは避けたい

という事らしい

僕の答えは

①上司が気にしない人なら、ツーブロックでも構わないと思う。
 また、接客をする職業なら、お客様の層を見て判断した方がいい。
 もし、ツーブロックを続けるなら、肌が見えない程度の長さに借り上げて、上から被せる髪の毛に違和感なく繋がるように見せる。

②現時点で、ツーブロックをやめるとすると、ブロックの境目に長さを合わせる事になるので、かなり短くなる事を覚悟して欲しい。
 厚めに刈り上げて、それに合わせてトップも短くする。(段差が無くなる程度には短くしなければならない)

③厚めに刈り上げるので、極端に短くは見えないが、段差をなくすためには、トップの長さを短くしないと、結局中途半端なツーブロックになってしまう。

という事だった。

昨今、髪形を理由にして文句を言われる事は無くなったと思うが、以前なら上司やお客様から低評価を受ける理由の一つだったことは確かだ。

今では「仕事に差し支えなければ、髪の毛をどのようにしていようと構わない」みたいな考え方に変わってきているようだが、それも程度の問題だと僕は思う。

例えば、不動産を買う事になって、不動産会社に入ったら、金髪で長髪の男性が対応してきたとする。

5千万円の物件を紹介され、「ここはこれから値上がりが期待されるので、投資としても使えますよ」と言われた時、素直に信じる事が出来るだろうか?

もし僕なら、「この物件、そもそも5千万の価値があるのだろうか?」と疑ってしまうかも知れない…

事の真偽は別として、対応してくれた人が黒髪でオーソドックスな短髪だったら、真剣に話を聞いてみようと思うだろう。

つまり、社会人として「オーソドックスなスタイル」とは「リスク回避」の一つなのではないだろうか?

新入社員として、これから新しい社会に入っていくにあたり、「要らぬリスクは出来る限り避けておきたい」

先程のお客様は、そういった考えの基、僕にアドバイスを求めてきたのだと思い、僕が考え得る知識と経験と技術でお答えした。

結局、ツーブロック部分の短い部分は、耳回りを取る程度にして、上から下ろす髪と違和感なく繋がるように仕上げた。

一見、ツーブロックには見えない感じに仕上げさせてもらった。

ご本人も満足していただけたようなので、こちらとしても嬉しい限りでした。

巷では、ツーブロックの短い部分を、長目に借り上げて、下ろした髪との段差が無いようにするスタイルを「大人のツーブロック」と言うらしい。

若者の間に流行りつつある「スキンフェード」と、これまでのツーブロックを合わせたスタイルとは違って、段差に違和感を与えないようなスタイルだそうだ。

6mmまたは9mmのバリカンで刈ってしまい、肌の色があまり強調されない状態で、下ろす髪の毛との間に段差が目立たないようにするスタイル。

短くしている部分が、すぐに膨らんで、全体に抑えが効かなくなるのだが、当店では「おなおしツーブロック」として、6mmまたは9mmのバリカンで、段差の中を取ってしまい膨らみを抑えるといったメニューも低価格でご用意してます。

僕自身も、9mmで中を刈っている「大人のツーブロック」にしてます。

40~50代のツーブロックとして、かなりいい感じだと思いますので、挑戦してみてはいかがでしょう?

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