【38ページ】
マスターは頷き、もう一杯勧めた。
「マスター、できれば和さんの話を聞き終わってからいただけないかしら?」
「そうしましょう」
マスターは、良子の前に水の入ったグラスを置いた。
良子はグラスを手に取り、水を飲むと、和音の話の続きを待った。
「そして、プライベートワイン会で、私はテイスティング対決を挑まれる
ことが多くなった。ワイン通倶楽部のメンバーにとって、テイスティング対決を
挑んだことが自慢話になったそうだ。」
良子は、話が核心に近づき緊張の面持ちになった。
彼女はゴクリと水を飲んだ。
「この手の平のあざは、そのテイスティング対決でできたものです。
テイスティング対決の相手は、プライベートワイン会の主催者であったが
その人物との対決というより、ワイングラスとの対決であった!」
「ええ?ワイングラスとの対決?」
良子は、思わず聞き返した。
「先ほど、良子さんにプレゼントしたスミレのワイングラス・・・・その作者の
ワイングラスとの対決だったのです。」
「・・・・・・・・・」
良子は首をひねった。
「そのグラスはメルロの房がデザインされたものであった。」
マスターは頷き、もう一杯勧めた。
「マスター、できれば和さんの話を聞き終わってからいただけないかしら?」
「そうしましょう」
マスターは、良子の前に水の入ったグラスを置いた。
良子はグラスを手に取り、水を飲むと、和音の話の続きを待った。
「そして、プライベートワイン会で、私はテイスティング対決を挑まれる
ことが多くなった。ワイン通倶楽部のメンバーにとって、テイスティング対決を
挑んだことが自慢話になったそうだ。」
良子は、話が核心に近づき緊張の面持ちになった。
彼女はゴクリと水を飲んだ。
「この手の平のあざは、そのテイスティング対決でできたものです。
テイスティング対決の相手は、プライベートワイン会の主催者であったが
その人物との対決というより、ワイングラスとの対決であった!」
「ええ?ワイングラスとの対決?」
良子は、思わず聞き返した。
「先ほど、良子さんにプレゼントしたスミレのワイングラス・・・・その作者の
ワイングラスとの対決だったのです。」
「・・・・・・・・・」
良子は首をひねった。
「そのグラスはメルロの房がデザインされたものであった。」