これからの一ヶ月間で、どのようなことが起こるのだろう。不安でもあるが、どこか楽しみでもある。楽しみというとちょっと語弊がある。すべて財産ををなくしてしまうわけなので寂しいし、仕入先への陳謝、お得意様への連絡、従業員の解雇、などなど気がすすまないことも多いが、支払いに苦しめられることが無くなるようにするわけなので、その分が楽になる。それに、これからの人生に何らかの光も見える気もする。とにかく、時間に追われることのないよう、一歩も二歩も先手を打って行動したい。
『そこまでは、わからない』という、言い訳。うちの従業員がよく言う言葉である。確かにそこまではわからなければ仕方がないが、そこまでが問題である。そこまでの、概念が違う。こちらから言わせれば、そんなこと当然プロとして、やるべきことを、そこまでと言う。あきれて、ものが言えない。今日この言葉を聞いたとき、やはり今いる従業員の解雇の件は、ふっきれた。これからの再出発には、必要ないだろう。当然、今後一人になれば、すべて自分でやることになるので大変であろうが、必要になればまた新しい人材を雇えばいい。冷たいようだが、それがビジネスの世界だ。一度つまずいたにせよ、まだ、これからも経営者としてやっていくのだから。
昨日、正式に弁護士さんに依頼してきました。これで、大方破産が決定したようなものです。時期は、これからなのですが、思っているより早まりそうです。話のなかで、今日いきなり不渡りを出すことも提案されました。お金のことだけを考えればそれが良いのかもしれませんが、今までお世話になったところに迷惑をかけることになります。さすがに、それだけは避けてもらうことになりましたが、来月中旬には、通知を出すことになりそうです。ただ、こちらの希望としては、月末を考えておりますので、そうしてもらうつもりです。ただ、心苦しいのは従業員の解雇です。長年働いていきなり倒産では大変だろうと思います。しかし、どこも倒産は突然であろうし、利害関係が主なので、ここは最後に経営者としてやるべきことはやらなければなりません。それと、同時に次の仕事での再雇用も、本人の意思と今後の状況次第で若干ながら残しておこうと思いますが、それは全くどうなるかわかりません。とにかく、すべてをゼロに戻し、再出発です。でも、税金だけは残ります。それが、納得いかないなぁ。