ユーロな日々

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名前だけでは勝てない *準決勝 ポルトガル対オランダ 2-1

2004年07月01日 | Euro 2004
序盤からポルトガルがゲームを支配した。
フィーゴとクリスチャンロナウドが左右から攻め立て、あいたスペースにデコやマニッシュが顔を出す。
26分、クリスチャンロナウドが鋭く切り込んでCKをとり、デコのCKを自らヘディングで決めた。オランダディフェンダーの集中が足らなかった。マークを外してしまった一瞬、クリスチャンロナウドに入り込まれた。
 オランダは反撃ができない。 オフェルマウスが序盤にいい上がりをみせていたが、次第にスローダウンしてしまった。ロッペンはまったくいいところがない。ファンニスティロイにいいボールが入らない。
前半が終了した段階で、アドフォカートは何か、思い切った手をうつべきだった。
 しかし、ビッグネームたちがやってくれると信じたのだろう。ここがフェリペとの違いだ。
後半10分を過ぎたところで、先に追加点を入れられてしまう。
 CKをクリスチャンロナウドがすばやく出したボールを、マニッシュが、ペナリティエリアのわずか外からうったシュートは、ゴールも右奥に突き刺さった。
 これで決まったというムードだった。 が、やはり、そう簡単にはいかない。
 その5分あと、そこまで守備しかしていなかったファンバンフロストがファンニスティロイに出したボールは絶妙だった。アンドラーデが必死で足を伸ばし、届いたのだが、オウンゴール。 しかしリッカルドが気にするなと、アンドラーデの尻をポンポンとたたく。なかなかいいシーンだった。
結局、オランダはその後も攻め切れなかった。 ファンニスティロイも押さえ込まれていたが、セードルフの責任が大きい。ロッペンも左からまったく切り込めなかったし、ダービッツは前半こそ鋭い動きをみせたが、後半はいつものように運動量が落ちた。
 最後はロシア戦のように、ファンフォーイドンクを入れてパワープレーをしかけたが、今日は駄目だった。
フェリペがルイコスタやコートを切って、クリスチャンロナウドやデコ、マニッシュら若手中心のチームに切り替えたのに、アドフォカートは、ビッグネームらが何かしてくれるだろうと、最後まで期待したのだ。
 だがサッカーは、名前だけでは勝てない。