ユーロな日々

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手放しでは喜べない *日本-タイ 4-1

2004年07月25日 | Asian Cup
前半12分に先制されるという最悪のスタートだった。ディフェンスは4人いたのに、誰もつめず、ペナルティエリアの外から強いシュートを打たれての失点で、集中力の欠如を露呈した。10分あとにFKで同点にするが、まったく俊輔の個人技で、リズムはでないまま前半が終わる。
オマーン戦同様、左右からの攻め上がりもなく、早いパス回しもない。福西、遠藤の飛び出しもなく、得点できそうな香りがしない。
ジーコは動いた。
後半頭から田中を落として4バックにし、代わりに小笠原を入れた。そして玉田と本山を代えた。
タイは1トップで押し上げてこないので、2バックでいいから両サイドからもっと攻めようとしたのだろう。サントスはかなり攻め上がった。小笠原もいい動きをしていた。
しかしそこからの得点は、やはりセットプレーだった。
CKでもつれ、こぼれたところを中沢が足で決めて2点目。次もやはりCK。フリーになった福西がヘッドでたたきつけて3点目。
これで勝負がついた。
タイのディフェンスは高さがないうえに、マークも甘かった。その弱点をついて、追加点をあげたわけだが、早いパス回しで崩しての得点でなく手放しでは喜べべない。
遠藤が左からあげたボールを中沢が決めた4点目は、流れの中から上げたものだが、後半43分で、タイはすでに戦意を失っていた中でのものだ。
結果的に4-1と大勝し、しかも先制されてからの逆転ではあった。
4バックにかえた後半は確かにパス回しが早くなった。
だがラックがあり、相手に地力がなかったことも忘れてはならない。