社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

百田尚樹『プリズム』

2014-02-15 14:47:36 | 趣味(読書)

昨年『海賊と呼ばれた男』が、大変有名になった。最近知って読んだばかりだ。上下巻の作品だったが、あっという間に読んだ。清々しい歴史小説だった。男のロマン的作品で。ある意味では氏の『永遠の0』と同じ系列だった。がこの作品は2011年10月出版で、百田氏の作品の中ではちょっと変わった作品だ。

一言で言うと、多重人格の男性のその中の一つの人格を愛してしまった女性の話だ。女性を愛してしまいながら、多重人格を治そうと協力する一つの人格。それは自分の人格が消えてなくなる事を意味していた・・・。

さて不思議な事にずっと読みながら、私は、なぜか乃南アサ『あなた A-Na-Ta』と言う作品を思い出していた。作品としてはストリーも何も全然違うが、おそらく人間の心の中の話と言う意味でなにかつながったのかも知れない。そして同じように最後の方では今度東野圭吾氏の『秘密』と言う作品を思い出した。これもおそらく、一つの人格が消えていくと言う意味で、同じ様に思い出したのかも知れない。

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書籍名:プリズム
著 者:百田尚樹(ひゃくたなおき)
発 行:2011年10月5日初版発行
発行者:見城徹
発行所:株式会社幻冬舎
価 格:1,500円+税
書下ろし原稿490枚

いま目の前にいるのは、
私が愛したあなたですか?

失恋でも、破局でも、死別でもない。
かつて誰も経験したことのない永遠の「別れ」。

『永遠の0』の著者が書き下ろした、哀しくミステリアスな恋愛小説!

「僕は、実際には存在しない男なんです」
世田谷に古い洋館を構えるある家に、家庭教師として通うことになった聡子。ある日、聡子の前に、屋敷の離れに住む謎の青年が現れる。青年は、ときに攻撃的で荒々しく言葉を吐き、ときには女たらしのように馴れ馴れしくキスを迫り、ときには男らしく紳士的に振る舞った。激しく変化する青年の態度に困惑しながらも、聡子はいつしか彼に惹かれていく。しかし彼の哀しい秘密を知った聡子は、結ばれざる運命に翻弄されーー

さてタイトルの『プリズム』だが、これは作品の中で精神科医進藤が聡子に説明する内容からわかった。

ふだん私たちかが見ている光は色なんて見えないんだけれど、プリズムを通すと、屈折率の違いから虹のように様々な色に分かれます。人間の性格も、光のようなものかもしれないと思う時があります。

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