東野圭吾『予知夢』に続き、東野圭吾氏の作品を連続で紹介する。実は氏の作品は殆ど読んでいたと思っていたが、そうではなかった。図書館で2週間前に、返却棚を見た時に、そこに3冊も氏の作品が返却されていた。唖然として、私が氏の作品をまさ読んでいない作品があったのかと思って、まとめて借りる事にした。
最もこれは偶然と言ってよい。つまり氏の作品の最新刊など、以前は半年待たなければ、借りれなかったのだから・・・。
私が図書館で膨大な国内外の作品を選ぶ選択方法として、実行しているのは
- 返却棚にリアルタイムで返却された作品(勿論雑誌もあればハードカバーや文庫本もあるが)
- 図書館の新刊案内コーナー
- 好きな作家を含む両隣
それぞれ意味があるが、その根底にあるのは、日本の場合は海外の作品も含めて読むべき作品が余りにも膨大にあるからだと認識している。つまり余りにも膨大な為、選択する基準を自分で持たないと、選択する事ができないと言う事になる。
この中で実は上記であげた最初の方法が、他人任せで、今時の人気と思われる読み物を知る手段として私が活用している手段だ。つまり他人が読んだ作品はそれなりに意味があると言う事で他人の知恵を借りて、その中から私が興味のありそうな作品を探すと言う手段を取っている。これは今まで試した中で、最も効果があったと思う。まさに『他人のふんどしですもうをとる』と言う事になるが、それぐらい日本は恵まれている。私にも膨大な時間があれば、自分の尺度で読む作品を選びたいが、最後は感覚的に選んでいる気がするがこれも仕方がない。
と言う事で、今回も実は上記1の手段でまとめて借りてきた東野圭吾氏の作品の続きだ(東野圭吾『予知夢』の続きとなる)。最もこの作品を読んでいたら、絶対ドラマか映画になっているだろうと思ったが、この感は当たり前の様に事実となった。そうこの作品その物が、『第134回直木賞受賞』作となっており、且つ東野圭吾『予知夢』のTVドラマから2008年10月に映画化されていた。私は知らなかったが、奥様も娘も知っていた。と言う事であらすじを含めて、掲載する必要もないようなので、今回も掲載しない。
この作品を読み終えた時に、涙が出てきた。何とも言えない感動を与えてくれた作品だが、実際にこんな事がありえるのか???それがあると信じたい気がする作品だ。天才物理学者湯川に匹敵する湯川の友人であった数学の天才のその後をはかなくも切なく描く抒情詩とも言える愛の物語と言えるかも知れない。
ところで、改めて不思議な気もするが、東野圭吾氏は今更ながら、『直木賞』を取っていなかった???今となっては私にとってはどうでもよい事だが、ご本人にとってはどうかは知らないが・・・。
書籍名:『容疑者xの献身』 <書籍カバー紹介> 運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。 これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。 いやそもそも、この世に存在することさえしらなかった。 男がどこまで深く女を愛せるのか。どれほど大きな犠牲を払えるのかーーー。 |
氏の作品に『百夜』『幻夜』と言う作品があるが、ある意味これの対極をなす作品かもしれない。究極の悪女に、陰となって献身を尽くす男と、この作品の中に登場する天才数学者。その天才が故に生きる道を失うが、たまたま越して来た親子に生きる道を見出し、無償の愛で尽くそうとする・・・。その為には究極の選択をしてで守る・・・!!!。そう最後のどんでん返しと言うか、湯川が紐解くあっと言わせる最後のなぞ(守る為に新たな殺×を犯しても・・・)
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