社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

東野圭吾『パラドックス13』

2010-04-20 07:38:17 | 趣味(読書)

東野圭吾『容疑者xの献身』に続き、最新刊の紹介となる(多分私が知る限り)。最もこの作品に関しては、最近自然災害が多発する中でこの作品を読んだ事から、もの凄く不思議に、何とも言えない感じの感想となりそうだ。

前作のすなおな純愛に感動した反動で、この作品にはある意味で恐怖しながら読んだ。

ここズットアイルランドの火山灰のニュースで地球規模的な自然災害の恐怖におびえながら・・・。など掲載しても、日本にいる限り、余りおびえていないと言う事になるのだが・・・。

何れにしても、突発的に発生する自然的な現象に関しては、余りにも人類は無力だと言う事になる。今回のアイルランドの火山灰にしても約200年間隔で発生していると言う事だが、そのメカニズムをいかに説明してもらっても、その対処が出来なければ、意味はない。そういう意味では今回紹介する東野圭吾氏の『パラドックス13』も同じと思う。氏の作品にしては珍しく、この作品で何を言いたかったのか、わからないが逆にこの超越的な現象が自然におき得る事の方が、事実と比較して、当たり前つまりなんら不思議ではない事が、逆に怖い。

つまり、いつでもわれわれが、この『パラドックス13』の世界に落ち込む事を示唆しており、別にこの『パラドックス13』でなくとも世界レベルで、超越的自然災害がおきえると言う事になる。

今回の作品は氏の作品の中では珍しく、SF+オカルト+冒険+愛等となっているが、私的には失敗作と思う。最も一番頭にこびりつきそうな気もするが・・・。

最近、多発の地震、異常気象、全く予期もしなかったヨーロッパの火山の爆発(アイルランド)等から、この作品を読んでしまうと、何となく世の中の終わりを、本当はそうではないが感じてしまいそうな感覚に陥ってしまいそう。それがタイミング的に良いのか悪いのか分からないが・・・。この作品には悪いが、私が読むタイミングが悪かったのかもしれない。

パラドックス13

著者:東野圭吾(ひがしの けいご)
書籍名:『パラドックス13』
発行所:株式会社 毎日新聞社
発 行:2009年4月15日初版発行
初 出:「サンデー毎日」2007年5月号20日号~2008年5月18日号
定 価:1700円(税込み)
頁 数:縦1段組み474ページ

<書籍カバー紹介>
13時13分からの13秒間、地球は”P-13現象”に襲われるという。何が起きるか、論理数学的に予測不可能、その瞬間ーーー目前に想像を絶する過酷な世界が出現した。なぜ我々だけがここにいるのか。生き延びるにはどうしたらいいのか。いまこの世界の数学的矛盾を読み解かなければならない。

 
運命の13秒
人々はどこへ
消えたのか。
世界が変われば善悪も変わる。

人殺しが善になることもあるーーーー崩壊した
東京で繰り広げられる究極の人間ドラマ。
ラストまで1秒も目が離せない。

東野圭吾
エンターティンメントの
最高傑作!


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