東野圭吾『容疑者xの献身』に続き、最新刊の紹介となる(多分私が知る限り)。最もこの作品に関しては、最近自然災害が多発する中でこの作品を読んだ事から、もの凄く不思議に、何とも言えない感じの感想となりそうだ。
前作のすなおな純愛に感動した反動で、この作品にはある意味で恐怖しながら読んだ。
ここズットアイルランドの火山灰のニュースで地球規模的な自然災害の恐怖におびえながら・・・。など掲載しても、日本にいる限り、余りおびえていないと言う事になるのだが・・・。
何れにしても、突発的に発生する自然的な現象に関しては、余りにも人類は無力だと言う事になる。今回のアイルランドの火山灰にしても約200年間隔で発生していると言う事だが、そのメカニズムをいかに説明してもらっても、その対処が出来なければ、意味はない。そういう意味では今回紹介する東野圭吾氏の『パラドックス13』も同じと思う。氏の作品にしては珍しく、この作品で何を言いたかったのか、わからないが逆にこの超越的な現象が自然におき得る事の方が、事実と比較して、当たり前つまりなんら不思議ではない事が、逆に怖い。
つまり、いつでもわれわれが、この『パラドックス13』の世界に落ち込む事を示唆しており、別にこの『パラドックス13』でなくとも世界レベルで、超越的自然災害がおきえると言う事になる。
今回の作品は氏の作品の中では珍しく、SF+オカルト+冒険+愛等となっているが、私的には失敗作と思う。最も一番頭にこびりつきそうな気もするが・・・。
最近、多発の地震、異常気象、全く予期もしなかったヨーロッパの火山の爆発(アイルランド)等から、この作品を読んでしまうと、何となく世の中の終わりを、本当はそうではないが感じてしまいそうな感覚に陥ってしまいそう。それがタイミング的に良いのか悪いのか分からないが・・・。この作品には悪いが、私が読むタイミングが悪かったのかもしれない。
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