東京地検、検察とマスコミのパフォーマンス

私は、別段民主党の擁護派ではない、かといって自民党でもない。もちろん社民党や公明党でもない。言うまでもないが共産党でもない。昨年の衆議院選挙では、人を選んだ。基本的には・・・。

さて民主党政権になって、鳩山総理の贈与税問題は有ったが、別に何の罪があるかといったら、単なる脱税違反に過ぎない。従って税金を払えば済む話だ。

今回もまた、小沢幹事長の政治献金（政治資金規正法）が問題となっているが、なぜ今検察が動くのか？

公平・平等であれば、全政治家を平等に扱えと言いたいが、それは無理でもあり、やっても意味が無いし、きりが無い。検察側からするとパフォーマンスにならない。つまり検察は、単にスキャンダルを追うマスコミと同じになっていると言う事になる。なんと言うべきかなげかわしい。

今はそれどころではないと言う事を、マスコミが伝えないからだと言いたい。すでに日本のマスコミ（ジャーナリズム）は死滅してしまったのか？

昨日のTVを見ても、ここ数日毎日だが小沢幹事長の事件を取り上げて、大事件の様にNHKや民放も含めて同じ報道をしているが、この横並びの放送に何の意味があるのか私には理解できない。しかし日本の国民がそれを許容しているのだから、それを是とするしかないのだが・・・。日本のマスコミはNHKも含めて、政治もゴシップかスキャンダル的に扱っている。

阪神・淡路大震災から15年の記事が数日前から毎日掲載されると同時にTV放映されている。確かに日本の中で考えればマスコミ効果はあるだろうが、日本人だけの問題か？この地震で6,432人の方がなくなった。大変不幸な天災だが、その時に多くの国内を含む海外の支援を受けた事実を認識して貰いたいと同時に世界情勢を考えると、レベルの違う地震被害（ハイチ地震）が、起きている。

今回のハイチ地震は、昨日のTV放送を見る限り日本のマスコミが、殆ど注視していない。国内の阪神・淡路大震災によるスキャンダル的な側面しか捉えていない事が明らかだ。別に日本だけの中だけで考えると正しいと思うし、阪神・淡路大震は大変な傷跡を残した悲惨な事件なのは間違いない。

しかし、中国やアメリカを始めとして諸外国が、直ぐハイチ地震への支援を行っているのに、日本では、のんびり国会で（自民も含めて）、小沢幹事長問題を最大事件として、騒いでいる。

一日中TVを見ていたが、残念ながら、日本には既にジャーナリズムは存在しないとしか言いようがない。芸能人を追うスキャンダリズムしか残っていないような気がする。

これは、マスコミだけの責任ではない。結局国民の興味つまり、視聴率（≒スキャンダル）という化け物によるコントロールでなされた世界だからだと思う。国民が正義を優先すれば、今回のマスコミ報道や検察の動きが、正当化されるが・・・。しかしなぜ今なのか？これまで長い時間があったはずだが・・・。パフォーマンスする時期を待っていたのだろうか？

自民党も民主党も含めて言えば、叩けばいくらでもほこりが出ると思うが、日本の選挙がそうなっているから仕方が無い。それを知っていながら検察がなぜ今動いたのか？？？

明らかに、検察のパフォーマンスとしか考えられないし、マスコミはそれを一大事みたいにはやし立てている。
※無駄な税金を使う前に、検察は他にやる事があるだろうに？正義感とパフォーマンスを明らかに間違えているとしか思えない。

今の時期に検察（特捜）の介入による政治的な空白を生んではならない。余りにも多くの政治課題が山積みなのを真剣に考えて欲しい。

権利の主張やパフォーマンスをやっている間に、日本は世界から取り残されるし、世界中の笑いものに過ぎず、一方ではODAを含む、膨大な資金を提供していながら、世界での評価が殆どされていない。

検察（特捜）のパフォーマンス≒給料（税金）の無駄使いだが、今は民主党が如何に、政策を実行し国民の為に成るかどうかの瀬戸際の時であり、その判断の邪魔をなぜするのか！もしやるなら全ての政治家を調査すればよいが、特定の政治家に注力するのは、やはりパフォーマンスとしか考えられない。

戦後最大の不況の中で、公務員たる身分に安穏としている方々がパフォーマンスをしたいのは分からないでもないが、今は民主党に全力で政治に集中して貰って、その結果の是非を問う時期ではないのか？