この作家の作品を初めて読んだ。氏の作品は書籍を読むと言うより、ドラマをTVで見る方が多分多いのだろう。そう言う私も、2014年4月から放送された日本テレビ系の水曜ドラマ『花咲舞が黙ってない』(はなさきまいがだまってない)をとても楽しく見させて貰った。おそらく大半の方はこのドラマより、『半沢直樹』(はんざわなおき)の方を先に見られているだろうが・・・。私は残念ながら、未だこの『半沢直樹』の方は見ていない。
さて、またふと手にしたこの作品だが、これが最高に面白い。読み進める内に、あれ???
水曜ドラマ『花咲舞が黙ってない』やその前の『半沢直樹』のイメージとは違う???氏の作品は銀行経験者の銀行物をベースにした作品が面白いのではないか!この作品は明らかに違う!
これはSFの方だ。なぜ???
著者の池井戸氏の紹介に『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞とある。これで納得した。そう江戸川乱歩賞を受賞した作家なのだ。第145回直木賞受賞作家である前に。
と言う事で、久しぶりにSF系の作品を読む事が出来た。しかも最期の方では涙が自然と流れるぐらい感動した。ぜひとも多くの方に読んで欲しい作品だ。
書籍名:BT’63(上) 著者:池井戸潤 発行者:鈴木哲 発行所:株式会社講談社 価格:本体590円(税別) | |
涙が 頬を伝う 感動大作 トラックが 過去を呼び覚ます。 そこに若き父の姿があった。 「あの親父が歯を食い しばって生きている」 そうだ、直木賞作家を読もう。 | 父が遺した謎の鍵を手にすると、大間木琢磨の視界に広がるのは、四十年前の風景だった。若き日の父・史郎が体験した運送会社での新規事業開発、秘められた恋・・・・・。だが、凶暴な深い闇が史郎に迫っていた。心を病み妻に去られた琢磨は自らの再生をかけ。現代に残る父の足跡を調べる・・・。父と息子の感動巨編。 |
書籍名:BT’63(下) 著者:池井戸潤 発行者:鈴木哲 発行所:株式会社講談社 価格:本体629円(税別) | |
涙が 頬を伝う 感動大作 「なんて悲しんだろう。 なんてうれしんだろう。 これが人生っていうやつか」 そうだ、直木賞作家を読もう。 | 呪われたトラックBT'21号の運転手四人が次々に殺され、史郎が精魂を注いだ新事業も立ち行かない。すべては闇の住人、成沢が仕掛けたことだった。 愛する鏡子まで成沢の罠に陥り、史郎は苦悩の選択をするーーー。一方の琢磨は、現在に残っていたBT'21号を手に入れる。 「物語」のすべてがつまった圧倒的大作。 |
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